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井上尚弥 井岡に僅差、3年連続MVPに喜び「今年は井岡選手に票が流れるかと…」

[ 2021年1月28日 15:00 ]

3年連続で最優秀選手賞を受賞し、リモート取材に応じる井上尚弥(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 プロボクシングの2020年年間表彰の各賞が28日に発表され、WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27=大橋)が最優秀選手賞(MVP)とKO賞の2冠に輝いた。MVPは3年連続4度目、KO賞は2年ぶり4度目の受賞。井上はリモート取材に応じ、「大変うれしく思っている」と喜びを語った。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で1試合だけしかできなかったが、米ラスベガスでジェーソン・モロニー(オーストラリア)に7回KO勝ち。“聖地”で強烈なインパクトを残したことが3年連続受賞の決め手となった。

 記者投票は“大みそか決戦”で田中恒成(25=畑中)を8回TKOで下したWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31=Ambition)との一騎打ち。僅差で“勝利”した井上は「今年に関しては井岡選手に票が流れてもおかしくないと思っていました。あの一戦は自分の中でも素晴らしい試合だったと思うし、時期も年末だったので、むしろ井岡選手に傾くと思っていた」と本音も明かし、「モロニー戦は自分も納得できる勝ち方ができたので、それを評価していただけたのは、すごくうれしい」と心境を語った。また、2年ぶりにKO賞とのダブル受賞になったことについても「KOへのこだわりは持ってますし、あの試合(モロニー戦)は見てる方にも分かりやすいKOだったと思うので、受賞はうれしいです」と喜んだ。

 12年10月にプロデビューし、実質8年間で4度目のMVP受賞。ボクシング界を代表する存在となった。「今年で28歳になるし、ボクシング界を引っ張る存在であることは自覚している。周囲の反響だったり、評価だったりも試合を重ねる中で実感している。ボクシング界に限らず、日本のスポーツ界のトップにもっと近づいていきたい」と、さらなる飛躍を約束した。

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2021年1月28日のニュース