永田大士、負傷判定引き分けでベルト死守「初防衛できたので反省を次につなげたい」
プロボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦は10日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・永田大士(30=三迫)が同級2位の近藤明広(一力)と7回1分14秒、負傷判定引き分けで初防衛に成功した。
7月に井上浩樹(大橋)を7回TKOで下して王座を獲得したベルトの初防衛戦。「最初からガンガン行く」と予告していた通り、永田は序盤から積極的に攻め続けた。だが、35歳のベテランの巧みな技術に決定的な一発を浴びせることができない。逆に打ち終わりに右をもらう場面も目立った。5回終了後に公開された採点は48―47×2人、49―46と永田がリード。6回に偶然のバッティングで左目上をカット。試合は続行されたものの、7回途中にレフェリーが再びドクターのチェックを要請。試合続行は不可能と判断した。
ジャッジの採点は1人が67―66、67―67×2のドロー。「練習してきたことが全然出せなかった。これからというところで終わってしまった。全力を出せずに悔しい。試合をした感じがしない」。不本意な結末に不満がこぼれた。
近藤が打ち終わりに右を狙ってくるのは想定内で、そこから追撃のパターンを考えていたが、イメージ通りにはいかなかった。前日には「防衛に挑戦する気持ち」と話していたが、「自分をチャンピオンと認めていないということ。もっとチャンピオンらしく地に足をつけて闘うべきだった」と反省。「結果として初防衛できたので反省を次につなげたい。すっきりした試合がしたいです」と前を向いた。
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