渡部あきのり、王座返上&現役引退 コロナ禍で「モチベーションやパフォーマンスを維持できない」
プロボクシング東洋太平洋スーパーウェルター級王者・渡部あきのり(35=角海老宝石)が10月14日付で王座を返上し、現役を引退した。日本ボクシングコミッション(JBC)の公式サイトで公示された。ジムによると「コロナ情勢、選手不足によって試合が決まりにくい状況や、今後もモチベーションやパフォーマンスを維持できないと判断」が引退理由という。
渡部は花咲徳栄高在学時に協栄ジムに入門し、卒業直前の04年2月にプロデビュー。2戦目から15連続KO勝利の日本タイ記録をマークした。11年4月に東洋太平洋&日本スーパーウエルター級王座を獲得し、東洋太平洋王座を5度、日本王座を3度防衛。18年8月に日本暫定王者となり、19年8月には東洋太平洋王座に返り咲いていた。
本名の渡部信宣でプロデビューしたが、06年にリングネームを「牛若丸あきべぇ」とし、08年には「渡部あきのり」に変更したが、ファンからは変わらず「あきべぇ」の愛称で親しまれた。13年に野口ジム、16年に角海老宝石ジムに移籍。戦績は47戦39勝(33KO)7敗1引き分け。
角海老宝石ジムでは9月にも元東洋太平洋ミドル級王者の太尊康輝(27)、中川麦茶(31)、山本智哉(23)、西川勇気(35)の4選手がJBCに引退届を提出している。
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