京口紘人V3戦へ熱海合宿打ち上げ 同門4人で切磋琢磨「めっちゃ充実。濃密でした」
プロボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(26)らワタナベジムの4選手が13日、静岡県熱海市での強化合宿を打ち上げた。京口と東洋太平洋スーパーフェザー級王者の三代大訓(25)、日本スーパーバンタム級王者の久我勇作(29)、元WBOアジアパシフィック・ミニマム級王者で日本同級1位の谷口将隆(26)が参加し、11日から3日間、砂浜でのダッシュやシャドーボクシング、山間部での走り込みなどでフィジカル面を強化した。
京口は11月3日に故郷・大阪で同級11位タノンサック・シムシー(20=タイ)と3度目の防衛戦を計画している。これまでスパーリング合宿を行ったことはあるが、フィジカル強化を目的とした合宿は初めて。京口は「近場で海辺とか行きたいと思っていて距離的にも熱海がいいなと。モンスター(井上尚弥)とかも定期的にやっているので、いいんじゃないかと…自分から提案させてもらいました」と説明。親交のあるWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27=大橋)に触発されたことを明かした。
合宿には昨年7月からワタナベジムでフィジカルトレーニングを指導する寺中靖幸トレーナー(42)が帯同。10メートルダッシュ×10本、50メートルダッシュ10本などで心肺機能を高めると同時に動作の“繊細さ”を意識。「動的柔軟性ドリル」を採り入れたという。
京口は「めっちゃ充実していました。砂浜だと負荷が全然違う。重心とか意識できたし、たくさん収穫がありました。濃密でした」と手応え。11月5日に元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(横浜光)との対戦が決まっている三代ら同門の3選手と一緒だったこともお互いに刺激し合う相乗効果を生み、寺中トレーナーも「全員が全力でやりきってくれて良かった。この合宿でスイッチを入れようと思っていたけど、最初からスイッチが入っていた」と認めた。
今後、京口はV3戦に向けてスパーリングなど実戦練習で仕上げていくことになる。コロナ禍で対戦相手が変更される可能性もあるが、「基本的に自分を高めていく練習をしているので、相手が変わっても大丈夫」と言い切った。
2020年9月13日のニュース
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