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西日本新人王戦が無観客のジムで実施 ビッグベイビー岡本、判定勝ちに「次はお客さんのいるところで」

[ 2020年9月13日 16:51 ]

デビュー戦で4回判定勝ちしたビッグベイビー岡本
Photo By スポニチ

 ボクシングの西日本新人王戦の準決勝が13日、大阪市のグリーンツダジムであり、棄権になった1試合を除く8試合が実施された。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため無観客での開催。西日本協会所属ジムでの挙行とあって、会場費が不要という利点もあった。

 プロを統括するJBCからの要請で密を避けるため、準備運動も含めて3試合ずつに分かれてのジム入場や試合中はジム関係者、マスコミも含む全入場者に着席を求める措置が取られた。試合後、JBCの安河内剛事務局長は「着席を促せば協力してもらえるところはあったが、密を生まないよう(全試合を)1部、2部に分けるような対策も考えたい」とさらなる改善策を指摘した。

 8試合目に登場したのがこの日がデビュー戦のビッグベイビー岡本(26=六島)。大阪市大ボクシング部の元主将で、ハウスメーカーでのサラリーマン生活を経てウエルター級4回戦に臨んだ。

 相手の呉山清竜(19=尼崎亀谷)を上下の打ち分けで攻め立てて2―0の判定勝利。「自信のなさが出てしまった」と反省を口にしながら、「次はお客さんのいるところで試合がしたい」と意欲を示した。

 大学とジムの先輩で一昨年、マカオで世界挑戦もした元WBOアジアパシフィック・フライ級王者・坂本真宏さんの誘いで踏み込んだプロのリング。サラリーマン時代は最高90キロまで増量したというが、この日は66・3キロでリングに上がった。わずか1勝で西日本新人王戦の決勝に進出。全日本新人王決定戦がある東京・後楽園ホールをあこがれの舞台として挙げ「できることを一つ一つクリアしていくこと」と堅実な目標を掲げた。

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2020年9月13日のニュース