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史上初の3冠戦!吉野修一郎、愛息に防衛誓う「パパのパワーを見せつけて」

[ 2020年9月2日 18:20 ]

<東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・日本ライト級タイトルマッチ>前日計量をクリアした吉野修一郎
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 プロボクシングの東洋太平洋&WBOアジアパシフィック&日本ライト級タイトルマッチ12回戦(3日、後楽園ホール)の前日計量が2日、日本ボクシングコミッション事務局で行われ、3冠王者・吉野修一郎(28=三迫)はリミットの61.2キロで一発クリアした。

 今回は日本タイトル6度目、東洋太平洋&WBOアジアパシフィックタイトル2度目の防衛戦。この3つのタイトルを同時に保持するのはヘビー級の藤本京太郎、ウエルター級の井上岳志(ワールドスポーツ)に続いて3人目だが、3冠同時タイトル戦は史上初めてとなる。吉野は「いつも通りの試合をして自然な流れで倒せれば。12ラウンドまでいっても、それは自分にプラスになるとポジティブに考えている。勝つ前提ですけど」と平常心を強調した。

 挑戦者は元日本スーパーライト級王者で現在はライト級で東洋太平洋8位、WBOアジアパシフィックと日本2位にランクされる細川バレンタイン(39=角海老宝石)。吉野自身が「知名度があり、強いから」と対戦を希望した選手だ。3冠同時タイトル戦も「3つ懸けた方が盛り上がるし、僕自身も“やってやろう”という気持ちになる」と吉野から申し入れた。すでにWBO11位、WBCとIBFは15位に世界ランク入りしており、世界挑戦への重要な一戦となる。

 「この試合が終わらないと先は見えてこない。KOで判定でも勝てば自分の経験値にプラスになる。内容より勝ちにこだわりたい。勝てば先も見えてくると思う」

 コロナ禍で興行は計量後、指定ホテルへの宿泊が義務づけられ、外出や来客との面会は制限される。ホテルでの過ごし方を問われた吉野は「嫁に電話して、子供の動画を見せてもらいます」と笑った。今月6日が愛息の1歳の誕生日。絶対に負けるわけにはいかない。「会えないのは寂しいですけどね。試合ではパパのパワーを見せつけてやります」と自らを鼓舞した。

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2020年9月2日のニュース