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3冠王者・吉野はラスボス!?細川バレンタイン「倒せたら次のステージに行ける」

[ 2020年9月2日 16:41 ]

<東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・日本ライト級タイトルマッチ>前日計量をクリアした吉野修一郎(左)と細川バレンタイン
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 プロボクシングの東洋太平洋&WBOアジアパシフィック&日本ライト級タイトルマッチ12回戦(3日、後楽園ホール)の前日計量が2日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、3冠王者・吉野修一郎(28=三迫)に挑戦する元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン(39=角海老宝石)はリミットの61.2キロで一発クリアした。

 細川は17年12月に日本スーパーライト級王座を獲得したが、昨年4月、井上浩樹(大橋)に判定で敗れて王座陥落。昨年11月に階級を下げて再起し、現在はライト級で東洋太平洋同級8位、WBOアジアパシフィック&日本同級2位にランクされている。転級2戦目だが、元々がナチュラルウエートで戦っていただけに減量は「大好きなスイーツを3週間抜いたぐらい。昨日の晩もたらふく食べた」と、コンディションは上々だ。

 今年3月にはWBOオリエンタル&IBFインターナショナル・ライト級王者ジェイコブNg(オーストラリア)に挑戦する予定だったが、ジェイコブのケガで延期。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって国内での3冠戦のチャンスが巡ってきた。

 細川は「ラッキーだなとは思います。コロナじゃなく、彼(吉野)が普通に誰とでも試合できる状況だったら、わざわざ3つのベルトをかけて僕とやる必要性はなかったと思う。ただ、僕の中ではボクシングをやれる喜びが一番のモチベーションなので特別な意味づけはない。ゲームに例えれば、第5面ぐらいのラスボスを倒しに行く感じ。もし倒せたら次のステージに行けるよって」と笑った。

 プロ35戦を経験してきた39歳に気負いはない。だが、コロナ禍で試合ができることへの感謝の思いは強い。「僕には熱い試合しかできない。殴られると思うけど、我慢して殴り返す。注目のカードでエキサイティングな試合を期待されていると思うので期待に応えたい」と気合を入れた。

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2020年9月2日のニュース