×

現役最多58戦目の“鉄人”堀川謙一 40歳戴冠へ「自分のボクシングを」

[ 2020年7月24日 18:32 ]

22日にジムでの最終練習を行った堀川謙一
Photo By スポニチ

 プロボクシングの東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦12回戦(25日、神戸市立中央体育館)の前日計量が24日に行われ、同級1位・冨田大樹(22=ミツキ)、同級8位・堀川謙一(40=三迫)はともにリミットの48.9キロで一発パスした。また、新型コロナウイルス感染症のPCR検査も実施され、両者ともに陰性だった。

 今回が現役日本人ボクサー最多の58戦目となる“鉄人”堀川は再起戦が東洋太平洋ベルトが懸かった大一番。負ければ年齢的にも進退を問われることになるだけに「勝ちたいです」の短い言葉に強い思いを込めた。

 京都出身。2000年4月にSFマキジムからプロデビューし、後の世界3階級制覇王者・八重樫東(大橋)やWBC世界ライトフライ級王座を7度防衛中の寺地拳四朗(BMB)ら強豪とのタイトル戦を経験。昨年2月に2度目の日本タイトル戴冠も同10月のV2戦では高橋悠斗(K&W)に判定0―2で敗れた。だが、「試合内容が全然ダメだったので、あれじゃ辞められないな、と思いました。自分に納得できなかった」と引退は考えなかった。

 そんな堀川に舞い込んできたのが今回の一戦。「ありがたいことですよね。まだ諦めるな、まだ頑張れという三迫会長からのゲキだと受け取りました」と感謝の気持ちを持ってリングに上がる。

 18歳下の冨田については「新人王も獲っているし、若いけどキャリアもあり、勢いもある。強いと思いますよ」と警戒。「今はベルトうんぬんより冨田君に勝つんだという気持ち。自分のボクシングをできるかどうか」と言い切った。

 当初は3月の予定だったが、コロナ禍で延期。さらに大阪府内のジムでクラスターが発生した影響もあって4日前に有観客から無観客に変更された。「無観客は初めてだし、どんな感じかイメージできない」と不安を覚えつつも、百戦錬磨のベテランは40歳での王座獲得を目指す。

続きを表示

この記事のフォト

2020年7月24日のニュース