ボクシング、3月末までの国内興行中止　新型コロナ感染拡大で

　日本ボクシングコミッション（JBC）と日本プロボクシング協会（JPBA）は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月28日から3月末までに予定されていた国内の試合を中止、延期することを各プロモーションに要請することを決定した。この期間には全国各地で16興行が予定されており、タイトルマッチが女子世界戦を含め10試合組まれていた。プロモーター側から無観客試合での開催の要望があった場合は検討する。2011年の東日本大震災の際にも興行が中止になったが、東日本地区のみで、全国の試合が中止になるのは始めてという。

　JBCの安河内剛本部事務局長は「政府の方針が出たことは重く受け止めている。公共性、公益性を優先するしかない」と話した。

　27日に後楽園ホールで予定されている興行は25日の段階で実施が決定され、前日計量も行われたことから会場の入口付近に消毒剤を設置するなど感染予防対策をし、当日入場券の販売見送りなど規模も縮小して開催する。