日本ライト級王者・吉野修一郎 TKO勝ちでV5、プロ初ダウンも逆転にホッ

[ 2020年2月13日 22:12 ]

逆転KOでのV5に吉野はホッとした表情(撮影・中出健太郎)
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本ライト級タイトルマッチ10回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・吉野修一郎(28=三迫)が挑戦者の同級1位・富岡樹(22=REBOOT.IBA)に8回1分55秒TKO勝ちして5度目の防衛に成功した。東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王者でもある吉野はデビューから12連勝(10KO)、2度目のタイトル挑戦も実らなかった富岡は11戦7勝(2KO)3敗1分け。

 いきなり波乱の展開となった。吉野が前進してプレスをかけ、スピードのある富岡が足を使う予想通りのスタートだったが、吉野の打ち終わりに富岡の入れた右がカウンターとなり、王者が膝をついてプロ初のダウン。その後も吉野が強烈な右ストレートや左フックで追い込みながら、富岡が鋭いジャブを当て続けて巻き返し、7回を終えた時点の採点では挑戦者がリードした。だが8回、吉野が強いジャブを起点に左右を連打して攻勢をかけ、富岡は防戦一方になった。最後はキャンバスに崩れ落ちるとともにレフェリーが試合をストップした。

 吉野は「(ダウンは)効いてはないけど、トレーナーに“効いただろ”と言われて。油断はなかったけど、最初にスッといけたので打ち終わりを狙われた」と苦笑い。中盤は右一発を狙って空振りするケースが多かったため、1発目の右を捨てて2、3発と打っていくスタイルで立て直したという。「最後は(相手は)よけるのが精いっぱいと思ったので、つぶしてやろうと。心を折って勝つ作戦ができた」とホッとした表情を見せた。

 三迫ジムの三迫貴志会長は「よもやの展開だった」と冷や汗をぬぐい、「吉野はこれまで順調すぎたから、凄くいい経験になった。ようやく苦難を味わって、超えてくれた」と収穫を強調。「こんなので世界なんて言っちゃダメ。もっと経験を積んで強くならないと」と反省した吉野に対し、王者の控室を訪れた富岡は「吉野さんには世界へ行ってもらって、自分はこのベルトを継ぎたい」とエールを送った。

続きを表示

「ボクシング」特集記事

「WBSSバンタム級トーナメント決勝 井上尚弥VSノニト・ドネア」特集記事

2020年2月13日のニュース