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田中恒成に余裕 中国語で対戦相手にメッセージ「そう、私は天才です」

[ 2019年12月30日 12:35 ]

<トリプル世界戦計量>計量をパスした田中(右)とトロハツ(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングのトリプル世界戦(31日、大田区総合体育館)の前日計量が30日、都内のホテルで行われ、WBO世界フライ級タイトルマッチは、3度目の防衛を目指す王者・田中恒成(24=畑中)と挑戦者の同級10位ウラン・トロハツ(26=中国)がともにリミットの50・8キロで一発パスした。

 世界戦では自身初めて東京のリングに上がる田中は「いい仕上がり。自信を持って臨めます」と頬を緩めた。さらに流ちょうな中国語で挑戦者へメッセージを披露。報道陣向けに自ら日本語に変換し「“私は田中恒成です。大学で中国語を勉強しました。明日は全力を尽くします”。ここで、みんながスゲえ~と思っただろうから“そう、私は天才です”。以上です」と説明した。中京大では第2外国語に中国語を選択し「(単位を)落としまくって結果、3年やりました。(その成果を)やっと出す時が来た」とイタズラっぽく笑った。

 これまで試合直前は減量の影響で疲労困憊(こんぱい)の様子を見せることが多かったが、この日は柔らかい笑顔や中国語を披露する姿にかなりの余裕を感じさせた。8月下旬のV2成功後の増量を抑え、早くから計画的に減量に取り組んだ成果だ。本人も「今年3試合では一番調子がいい」と断言。ど派手に今年を締めくくる準備は整った。

 挑戦者トロハツは「リラックスしている。普段の実力を発揮したい」と意気込んだ。陣営が着用したおそろいの青地のTシャツには金色文字で前面に「敢」、背中側に「戦」とプリント。前面の「敢」を上下逆さまにすると「戦」に見えるアンビグラムで闘志をにじませていた。

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2019年12月30日のニュース