井岡、短いリーチ想定内 12センチ下回るも平然「特に思うことない」 31日トリプル世界戦
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者 井岡一翔 《12回戦》 同級1位ジェイビエール・シントロン ( 2019年12月31日 東京・大田区総合体育館 )
トリプル世界戦の予備検診が29日、都内で行われ、出場6選手全員が異常なしと診断された。初防衛を目指すWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔は挑戦者シントロンより身長が5・2センチ低く、リーチが12センチも短いことが判明したが、全く問題視していないことを強調。世界戦で10度目となるKO勝利に自信を示した。
リーチで12センチ下回ることが判明しても、4階級制覇王者は全く動じなかった。「ここまで試合に向けて準備してきたので、検診結果で特に思うことはない」と平然と言い切った。
約2カ月間の米ラスベガス合宿では、五輪2大会連続で金メダルを獲得したロベイシ・ラミレス(キューバ)らと計116ラウンドのスパーリングを消化した。「階級が上の選手ともやったし、長身でリーチの長い選手ともやってきた」と、すでに対策を終えていることを強調した。
今回がスーパーフライ級4戦目。前回より胸囲は1・5センチ増の91センチと「一戦一戦積み重ね、この階級にフィットしている」との手応えもある。
シントロンはアマチュア時代に2大会連続で五輪出場した技巧派のサウスポーで、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏は「手ごわい相手。厳しい戦いになる」と予想。攻略の鍵に「どうやって追い詰めていくか」と指摘した。井岡は戦術的なことは明かさなかったが、「KOしたい。自分のパフォーマンスに集中すれば、結果としてそうなる自信はある」と豪語した。
KO勝利なら世界戦でのKO数は10となり、歴代2位の内山氏に並ぶ。数々の記録で大みそかの夜を彩ってきた男は、また一つの記録に挑む。
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