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石田匠 判定負けで世界再挑戦切符逃す 決定打出せず「僕が弱かった」

[ 2019年12月28日 21:37 ]

敗れた石田匠(左端)と喜ぶゴンサレス陣営(右側3人)
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 ボクシングのIBF世界スーパーフライ級挑戦者決定戦が28日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第2競技場であり、同級5位の石田匠(28=井岡)は12回判定1―2(116―112、113―115、112―116)で同級8位イスラエル・ゴンサレス(23=メキシコ)に敗れ、2度目の世界挑戦が遠のいた。ゴンサレスは、8度防衛中の王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)への挑戦権を得た。

 世界再挑戦の切符を逃した。うなだれて控室に引き揚げた石田は「チームのおかげで最後まで戦い抜けたので、感謝しています。判定には納得しています。僕が弱かった。もう一つ行ききれなかった」と振り返った。

 11回にパンチで左目尻をカットされたとはいえ、顔はそれほど腫れていない。自慢のジャブを数多く当てたものの、決定打を放てなかった。逆に相手が大きく振り回す左右の圧力と回転力にじりじり後退し、ロープやコーナーを背負う展開が続いた。パンチの正確性で上回りながら印象度では劣った。

 こわもての井岡一法会長に叱咤(しった)され「いいプレッシャー」を受け万全に仕上げたはずだった。当初10月下旬にメキシコで開催される予定だった試合は約2カ月遅れ、スパーリングは10月初旬から数えても計200回超え。六甲山で傾斜を利用した走り込みも計7~8回こなし下半身も強化したが及ばなかった。17年10月に敵地でWBA王者カリド・ヤファイ(英国)に12回判定負けして以来、プロ2度目の黒星。地元ファンの期待に応えられなかった。「世界を獲るためにやっているので、このままでは終われない」。まだ闘志は萎えていない。

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2019年12月28日のニュース