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恒成、V3へ“大人の対応”で「必ずKOで勝ちたい」

[ 2019年12月28日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   (王者)田中恒成《12回戦》(同級10位)ウラン・トロハツ ( 2019年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

シャドーで軽快な動きを見せる田中恒成
Photo By スポニチ

 3度目の防衛戦に臨むWBO世界フライ級王者の田中恒成が27日、名古屋市内の所属ジムで練習を公開した。シャドーボクシングとミット打ちを3分ずつ、短い時間でも軽快な動きで好仕上がりをアピールした。窮地に追い込まれた過去の経験を生かし“大人の対応”で完勝を誓った。

 3年ぶりの大みそか決戦、しかも世界戦では初めての東京開催。田中は「自分自身との闘いをテーマにやってきた。体調を整えて、必ずKOで勝ちたい」と気合満点だ。

 今夏の苦い経験を生かし、調整法を見直した。V2戦は試合の約3週間前に風邪をひくなど体調管理に苦労。練習で磨いたスピードを発揮できず、ポイント劣勢の7回に逆転TKO勝ちした。ロードワーク嫌いで「10キロ以上は走らない」という世界王者らしからぬポリシーを改め、先月から継続的に11~12キロを走り、有酸素運動で効果的に減量を進めた。おかげで試合直前の現在もピリピリした雰囲気はなく、時折柔らかい表情を見せた。

 これまでの試合では「“こういう勝ち方をしたい”と練習してきたことだけに縛られていた」。無邪気なこだわりを捨て、冷静に戦況を見極める大人の対応で臨む。「元々引き出しは多い。相手に応じて、それを出していくのが俺のボクシング」。生まれ変わった姿をリングで示す。 

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2019年12月28日のニュース