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亀田3兄弟のいとこ・京之介 前田稔輝に判定負けで新人王ならず

[ 2019年12月22日 20:45 ]

<全日本新人王決定戦>全日本フェザー級、前田(左)の左ストレートを食らう亀田(撮影・島崎忠彦)
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 ボクシングの第66回全日本新人王決定戦は22日、東京・後楽園ホールで行われ、協栄ジムの休会騒動に揺れた亀田3兄弟のいとこ、亀田京之介(21=花形)は前田稔輝(23=グリーンツダ)に1―2で判定負けし、フェザー級新人王を逃した。京之介を下した前田は敢闘賞に輝いた。

 フットワークを駆使してリングを動き回る京之介に前田がプレッシャーをかける展開。序盤は京之介の左ジャブがヒットするシーンも目立ったが、徐々に前田がペースを握り、最後は足を止めての打ち合い。ジャッジ3者の採点は39―37、38―39、37―39と分かれ、京之介にとっては悔しい敗戦となった。

 「ギリ勝ったかなと思ったんですが…相手も強かった」。タオルで頭をすっぽり覆い、キャンバスを何度も叩いて悔しがった。

 所属する協栄ジムの金平桂一郎会長が今月9日に突如、休会届を提出。ジムはフィットネスジムとして営業を続けているものの、プロ活動ができなくなり、京之介はスーパーバンタム級に出場した竹原毅(24)とともに急きょ、花形ジムへの移籍を余儀なくされた。「どこで練習しても関係ない。自分がダメなだけ」と京之介は言い訳をしなかったが、実は2週間前に右肋骨を骨折。練習で右腕を全く使えず、内田トレーナーによると、この日の朝、シャドーボクシングで右も使えることを確認した上で出場を決めたという。

 「やり返したい気持ちはある。でも、もっと練習せな、同じ結果になるんで…。今はゆっくり休みたいです」

 花形ジムへの移籍は3カ月契約で、今後どうするかは未定。「どうなるか分からないので、ゆっくり考える」と話すにとどめた。
 なお、最優秀選手賞(MVP)はスーパーライト級の本多航大(20=川崎新田)、技能賞はバンタム級の中西寛多郎(18=HKスポーツ)が獲得した。

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2019年12月22日のニュース