尾川堅一、復帰2戦目「試合ができることに感謝」 前日計量パス
プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級4位の尾川堅一(31=帝拳)は6日、東京・後楽園ホールで行われるスーパーフェザー級10回戦でグレン・メデュラ(23=フィリピン)と対戦する。5日は前日計量が行われ、尾川はリミット(58.9キロ)を200グラム下回る58.7キロ、メデュラは57.4キロでパスした。
ドーピングによる1年間のライセンス停止処分から復帰2戦目。当初は同級5位アジンガ・フジレ(22=南アフリカ)との指名挑戦者決定戦の予定だったが、9月に延期となり、今回はノンタイトル戦。それでもモチベーションの低下はない。尾川は「7月も試合ができることに感謝している。試合があれば(ファイトマネーで)子供たちにオモチャを買ってやれる。去年1年はそれもできなかったし、それができる幸せはある」と前向きだ。
対戦相手はサウスポーからオーソドックスに変わったが、「やりにくいということはない。問題ないですね」と断言。「うまく調整できて疲れも抜けて理想的な状態。(2月の)復帰戦は倒し切れなかったのが反省点だけど、何がいけなかったのか自分の中では理解している。5カ月空けて準備してきたので、それを見てほしい」と話した。
ファンからはKOの期待も大きい。「テーマは勝つこと。でも、お金を払って時間をつくって来てもらって“判定でいいでしょ”とはならない。勝つ=KOだと思っている」と豪語。視線の先にあるのは世界王者。「勝つことがすべて。それを積み重ねていけば自然にそこに行けると思う」と意気込んだ。
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