井岡順調　4階級制覇は通過点「僕には目指す場所ある」

WBO世界スーパーフライ級王座決定戦   同級1位アストン・パリクテ（フィリピン）《12回戦》同級2位・井岡一翔 （ 2019年6月19日    幕張メッセ ）

公開練習でシャドーボクシングを行う井岡（撮影・島崎忠彦）
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　元3階級制覇王者の井岡一翔が15日、都内で公開練習を行い、パリクテ戦へ改めて強い決意を示した。

　「人生最後の試合かもしれないし、ラストチャンスかもしれない。でも、僕には目指す場所がある。今後のボクシング人生につなげるためにも勝って4階級制覇を達成したい」

　目指すは海外に拠点を移してのビッグマッチ実現。ここで立ち止まるわけにはいかない。

　昨年大みそかにマカオでドニー・ニエテス（フィリピン）に1―2の判定で敗れ、快挙を逃した。そのニエテスと引き分けている強敵との対戦。米ラスベガスでの強化合宿では、キューバ出身の名トレーナー、イスマエル・サラス氏の指導で全体的な底上げと対策に取り組んだ。スパーリングは米国の五輪代表選手らと110ラウンドを消化。井岡は「質の高いトレーニングができた。自信を持って試合に臨める」と胸を張った。

　13日には無敗のまま5階級制覇を果たしたフロイド・メイウェザーと対面し、自分を信じることの大切さを説かれた。「言葉がシンプルに響いた。“人間パワースポット”みたいな人。会えただけでも力をもらえた」。レジェンドの金言を胸に、日本人男子初の偉業に挑む。