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尚弥 公開練習の後は非公開練習に突入 父・真吾トレーナー「最高のピリピリ感です」

[ 2019年5月3日 19:04 ]

WBSSバンタム級トーナメント準決勝   WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)―IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(2 ( 2019年5月18日    英グラスゴー・SSEハイドロ )

<井上尚弥公開練習>弟・拓真を相手に練習する井上尚弥(右)(撮影・会津 智海)
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 決勝進出を目指す井上尚が3日夕、横浜市の大橋ジムで公開練習を行った。冒頭のシャドーボクシングとマスボクシング2ラウンドが終わると、詰めかけた報道陣約50人をシャットアウトする“非公開練習”に突入。井上尚は弟のWBC世界バンタム級暫定王者・拓真(23=大橋)とのマスボクシングでは軽快なステップとパーリングでパンチを防ぎつつ、鋭い踏み込みから右を打ち込むなど、順調な仕上がりを印象づけた。

 父・真吾トレーナーは今回採用している“非公開トレ”について「リラックスしてできるし、ストレスのたまらない汗の流し方というのもある」と説明。陣営から漂う緊張感に関しては「毎回ピリピリ感はあるが、今回はMAXだと思う。最高のピリピリ感です」と表現した。主にフィリピン人パートナーを相手にしたスパーリングは120ラウンドに達し、前日2日で打ち上げ。「バッチリ。これ以上やることはない。ケガも怖いので。あとはマスで調整できれば」と太鼓判を押した。

 わずか2発で1回KO勝ちしたWBSS初戦から7カ月の試合間隔となる井上尚は「長いなと思ったが、ここまで来たらあっという間」と表現。17年9月の米国での試合では「(計量後の)リカバリーが日本でやってる時ほどできず、体の戻りも日本ほど戻らなかった」と明かし、「日本での試合より慎重に調整もするし、英国へ行ってからのメンタル、対応力も問われる。日本でやっているパフォーマンスを英国でも出せたら最高ですね」と話した。

 既に反対側のブロックではWBA同級スーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)が決勝へ進出。1人のファンとして試合を見たという井上尚は「まずは準決勝のロドリゲスに集中して、勝ってから次のことは考えたい」と答え、「必ず勝利を手にして、どんな勝ち方であろうと決勝へコマを進めたい」と抱負を口にした。

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2019年5月3日のニュース