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「令和」新王者1号は誰に? 5月は日本ボクシング界の“黄金月間”

[ 2019年4月26日 08:30 ]

ロサンゼルスで会見した伊藤雅雪(中央)はスマホを手に英語でスピーチ。右はロマチェンコ(撮影:田中哲也通信員)
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 いよいよゴールデンウイークがスタートするが、今年の5月は日本ボクシング界にとって“黄金月間”と呼べるほど世界戦が目白押しだ。4日(日本時間5日)に船井龍一(33=ワタナベ)が米カリフォルニア州ストックトンでIBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)に挑戦。13日には黒田雅之(32=川崎新田)が後楽園ホールでIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)に挑む。まだ正式発表されていないカードを含めると日本人選手が出場する世界戦が国内外で計8試合も予定されている。

 注目を集めそうなのは、18日(日本時間19日)に英グラスゴーでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の準決勝に臨むWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(26=大橋)、そして米フロリダ州キシミーでV2戦を行うWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(28)の王者2人だが、新元号「令和」での新王者1号は誰になるか?も注目されるところ。一挙に6人の新王者が誕生する可能性もある。

 国内タイトルに目を向けると「令和」初日の5月1日にも新王者1号が誕生するかもしれない。当日は日本フェザー級タイトルマッチが組まれており、王者・源大輝(28=ワタナベ)に同級1位の阿部麗也(26=KG大和)が挑戦する。阿部は14年の全日本新人王で、タイトル挑戦は初めてながら、すでにIBF4位、WBC9位と世界ランキング入り。カウンターを得意とするスピード抜群のサウスポーで、現在11連勝中と勢いもある。

 対する王者・源は昨年4月、母の一周忌に王座を獲得。8月の初防衛戦では3回にダウンを奪われたが、9回に逆転TKO勝ちするなど強いメンタルを持つハードパンチャーで、好勝負が期待できそうだ。源が勝った場合には令和1号の誕生は持ち越しとなるが、4日、10日、19日にも日本タイトルマッチが予定されている。ボクシング記者は大忙しだが、楽しみも多い1カ月となりそうだ。

 さらに6月には井岡一翔(30=Reason大貴)が4階級制覇に挑戦するほか、WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(25=ワタナベ)の初防衛戦もあり、7月には前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)が現王者ロブ・ブラント(28=米国)とのリベンジマッチに臨む。「令和」はボクシング界にとっても新時代となるのか?日本人選手たちの奮闘を期待している。(記者コラム・大内 辰祐)

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2019年4月26日のニュース