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デストロイヤーという男 徹底した自己管理、61歳まで現役務める

[ 2019年3月9日 05:30 ]

ザ・デストロイヤーさん死去

2004年7月、全日本プロレス東京大会でリングに上がりあいさつするザ・デストロイヤーさん
Photo By スポニチ

 デストロイヤーさんは運動神経は抜群で大学時代、アメリカンフットボールのスター選手だった。卒業後、コーチとなったが食べてはいけず、当時人気絶頂だったプロレスラーになることを決意。プロモーターらに手紙を送ったところ、シカゴから「タダでもよければ」と誘いを受けた。デビュー時のファイトマネーは6ドル(当時2160円)だった。

 1962年にあるプロモーターから勧められ、マスクマンとなることを決意して人生が変わった。マスクは女性用下着を夫人が手直ししたものを使用し、リングネームを“ザ・デストロイヤー”にしたところ、一気にWWA王座を獲得。その名は世界中に知れ渡り、1試合5000ドル(同180万円)にまで跳ね上がった。

 大学では体育学を専攻。引退後は体育教師となり子供たちにバスケットや水泳などを教えていた。現役時代はまめに野菜を摂取するなど食生活にも気を配り、酒もアルコール度数の高いものは避けビール党。「頭が良くて何をするにしても紳士的だった」(関係者)。徹底した自己管理で61歳という息の長いレスラー人生となった。

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