フューリーは勝利を盗まれた 現地解説者「採点についてワイルダーと議論してもいい」
1日に行われたプロボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチは、王者デオンテイ・ワイルダー(33=米国)が挑戦者タイソン・フューリー(30=英国)から2度のダウンを奪うも、ジャッジ三者三様の引き分けという結果に終わった。
ワイルダーの勝ちとしたのが115―111、フューリーの勝ちが114―112、そして1人のジャッジが113―113というスプリットドロー。ただ、ワイルダーの勝ちと見たボクシング関係者も多く、ESPNのダン・ラファエル記者は114―112でワイルダーの勝利。それでも、解説者のポール・マリナッジ氏(38)はフューリーの勝利を信じて疑わない。
「確かに2度のダウンがあったが、自分はフューリーの勝ちだと思った。この意見にワイルダーは不満なようだが、採点について彼と議論してもいいさ。自分はフューリーが勝利を盗まれたと考えている。ワイルダーが嫌いとか、そういった個人的な感情で言っているのではない。仮に逆の展開だったら、ワイルダーの味方になるさ。ラファエル記者は114―112でワイルダーの勝ちとしていたが、どうしてそうなるのか分からないね」。
これは米国のボクシングサイト「ボクシングニューズ24」が22日に掲載したマリナッジ氏のコメント。同氏は現役時代にスーパーライト級とウエルター級の2階級を制覇。引退後は解説者となり、この試合でもリングサイドで両者の戦いぶりを語っていた。「引き分けという判定はジョーク。ワイルダーの勝ちとしたジャッジは、二度とボクシングのジャッジをするべきではない」。こうした解説にワイルダーは不快感を示していたようだ。
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