もう一度世界へ…大森将平“尚弥効果”でTKO勝ち 9月スパーで収穫
ボクシング・スーパーバンタム級8回戦 ( 2018年12月9日 エディオンアリーナ大阪第2 )
元日本バンタム級王者で世界戦の経験もある大森将平(25=ウォズ)が、元東洋太平洋王者の山本隆寛(井岡)に3回2分48秒TKO勝ちし、存在感を見せた。
“尚弥効果”が現れた。「井上尚弥くんとスパーリングしたことが生きた。収穫しかなかった」
大森によると、9月に東京でスパーリングをするチャンスがあった。4ラウンドを3回、計12ラウンド拳を交えたという。ノーモーションで打つパンチも参考になった。
この日の相手は実績十分の実力者だったが、大森には余裕があった。「1ラウンドでだいたい、わかった。(相手の)右ストレートも見えた。判定はないな、と思った」。カウンターの左ストレートが入り、アッパーもキレがあった。「スキルが上がっている」と胸を張った。
試合後、大森会長は、今後世界上位ランカーと2試合のマッチメークを考えていることを明かした。「まだ(KOを)狙いすぎ。狙うクセがある」と、さらに強豪との経験を積んで精度を高めてから世界戦に進みたい意向だ。
昨年4月にはWBO世界バンタム級王者のマーロン・タパレスに挑戦。相手が計量でウエートオーバーし王座を剥奪された。それでも試合は行われ、結果、大森はアゴを砕かれて11回TKO負け。さらに今年3月の再起戦でも、相手が計量オーバーして試合が中止になっている。
その後は、この試合を含めて2連勝。復帰にメドがついた悲運の男は「必ずもう一度、世界の舞台に立ってベルトを巻きたい」と誓った。
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