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五輪メダリスト→世界王者多数 競技除外なら影響計り知れず…

[ 2018年11月21日 11:00 ]

2020 THE TOPICS 話題の側面 五輪ボクシング存続ピンチ

ボクシング12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太
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 五輪のボクシング競技は1904年セントルイス(米国)大会で初採用され、20年アントワープ(ベルギー)大会からは毎回実施されてきた。60年ローマ大会ライトヘビー級で後にムハマド・アリと名乗るカシアス・クレイ(米国)が金メダルに輝くなどプロの世界王者も多数輩出しており、話題のフロイド・メイウェザー(同)も96年アトランタ大会のフェザー級(現在は廃止階級)で銅メダルを獲得している。

 2012年ロンドン大会ミドル級金メダリストの村田諒太(前WBA世界同級王者)が「アマチュアはプロの下にあるのではない」と話したように、両者はルールが異なり、アマは総じてスピードと技術が高い。旧共産圏の国々からプロが生まれるようになり、近年は五輪メダリストから世界王者、というパターンが目立つ。現在世界最強と呼ばれる3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)もフェザー級で08年北京大会、ライト級で12年ロンドン大会と“2連覇”している。

 ボクシングが五輪から除外された場合、競技人口の減少や早期の転向などプロへの影響も大きくなることが予想される。村田はAIBAがIOCから“最後通告”を受けた際に「心配なニュース。20年は東京だから日本が“やりたい”という動きを見せなくちゃいけない」と話している。

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