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兄弟で4団体王座独占だ!井上拓真、念願の世界初挑戦「必ず獲れる自信ある」

[ 2018年11月7日 15:54 ]

世界初挑戦する井上拓真(撮影・中出 健太郎)
Photo By スポニチ

 ボクシングの帝拳ジムは7日、東京・九段のホテルグランドパレスで会見を開き、12月30日に大田区総合体育館でトリプル世界戦を開催すると発表した。WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(27=伴流)が同級1位イフゲニー・シュプラコフ(28=ロシア)と初防衛戦を行うほか、WBC世界ライトフライ級王者・拳四朗(26=BMB)が同級8位サウル・フアレス(27=メキシコ)を相手に5度目の防衛戦、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で同級4位・井上拓真(22=大橋)が同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と対戦する。

 3階級制覇のWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の弟、拓真は世界初挑戦。16年12月に当時のWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)への挑戦が決まったものの右拳の負傷で中止となっており、丸2年懸けて世界戦実現へこぎつけた。WBC世界バンタム級王座は同級1位ノルディ・ウーバーリ(フランス)と同級3位ラウシー・ウォーレン(米国)による王座決定戦が年内には実現しそうにもない状況で、井上―ペッチは後日、暫定王座決定戦から王座決定戦に“格上げ”される可能性が高い。

 井上拓は「この2年、悔しい思いをしてきた。やっと決まったかという気持ち。2年前の自分よりキャリアも詰めた。いいタイミングと思うし、2年前より必ず獲れるという自信がある」とコメント。ペッチは長身サウスポーで、「相手のペースに巻き込まれないで、自分のペースで試合をしたい」と話した。

 兄・尚弥は参戦中のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で優勝すれば、WBA&IBF&WBOの3団体統一王者となり、拓真がWBCを獲れば兄弟で「4団体王座独占」が実現する。井上尚からは「やっと決まったな」と声をかけられたという井上拓は「兄弟世界王者というのもあるし、ここで勝たないとスタートラインにも立てない。来年に向けて兄弟で頑張っていきたい」と意気込みを示した。

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2018年11月7日のニュース