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木村翔 3度目の防衛戦に向け好調ぶりアピール 名トレーナーの大竹氏セコンド入りも決定

[ 2018年9月19日 19:49 ]

木村翔(中)のセコンドにつくことが決まった大竹重幸氏(右)。左は有吉将之会長(撮影・中出 健太郎)
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 ボクシングのWBO世界フライ級王者・木村翔(29=青木)が19日、東京・高田馬場の青木ジムで3度目の防衛戦に向けての練習を公開した。木村は今月24日に名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで3階級制覇を狙う同級1位の田中恒成(23=畑中)の挑戦を受ける。

 この日は有吉将之会長(44)を相手に5ラウンドのミット打ちを実施。予定では4ラウンドだったが、自ら志願して1ラウンド増やした木村は「コンディションはすごく良くて、あとは試合でしっかり動くだけ」と好調ぶりをアピール。有吉会長も「怖いぐらい調子が良すぎて微調整した」と明かした。

 対戦相手の田中は中京高時代に高校4冠の実績を残し、世界最速タイとなるプロ12戦目での3階級制覇を狙うエリートだが、木村は「ワクワク感しかない。日本人対決で注目度も高いし、名前を売るチャンス。相手に不足はない」と豪語。体重はリミットまであと4キロほど。前日の練習後に残り1・8キロまで減らしたが「昨夜はメチャクチャ食っちゃったんで…鍋とかうどんとか。逆にリカバリーしちゃいました」と笑い飛ばす余裕さえあった。

 さらに今回は強力な“援軍”も得た。かつて協栄ジムで数々の世界戦を経験し、元WBC世界王者の勇利アルバチャコフら多くの世界王者を育てた名トレーナーの大竹重幸氏(60)がセコンドの一員として加入。大竹氏は木村が鄒市明(ゾウ・シミン=中国)から王座を奪取した際に「スプリンターじゃなくステイヤーの戦いをしろ」と助言するなど以前から木村を支えてきたが、今回はチームの一員としてリングサイドに立つことになり、有吉会長は「チーム体制は万全になった」と胸を張った。詳細は明かさなかったが、田中対策にも抜かりはなく、木村は「内容は分からないけど、自分は12ラウンド動くつもりだし、流れに乗ってKO決着できたら」と自信たっぷりに言い切った。

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2018年9月19日のニュース