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日本ボクシング連盟が反論 会長による“奈良判定”“過剰接待”指示を否定「誤解が多々ある」

[ 2018年8月1日 14:08 ]

日本ボクシング連盟の山根明会長
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 日本スポーツ振興センター(JSC)から交付された助成金の不正流用の疑いがある日本ボクシング連盟(山根明会長)が1日、公式サイトを通じて文書を発表。「一連のマスメディアによる報道の中には事実関係を反映していない点や誤解が多々あります」と一部報道に反論した。

 文書では、16年リオデジャネイロ五輪代表の成松大介(自衛隊)が15年度にJSCから交付されたアスリート助成金240万円について、日本連盟は山根会長の指示で3分割し、助成対象外の別の2選手にも80万円ずつ渡していたとする件については「遺憾ながら、これは事実」と認め、不当な目的外使用を「会長としての私の責任であり、日本スポーツ振興センターやJOCに謝罪致します」とした。

 一方で国際大会派遣コーチの日当“ピンハネ”への指摘については「選手の食事を含む観光目的のためにコーチ陣から寄付を募ることが果たして不正と言えるのでしょうか」と疑問を呈し、観光や会食にコーチ陣も参加していたとして「内海常務理事が強制的に2万円を徴収したかのような虚偽の証明文書を提出している」とした。

 また、山根会長が奈良所属の選手が有利になるように指示をし、不当な判定、いわゆる“奈良判定”を強要したとする告発については、問題となっている試合の判定の正当性を説明した上で「告白者側が、中島選手(奈良)がダウンをとられたことを強調して、さも不正審判であるかのように吹聴することはボクシング審判に対する不信を煽るものであって断じて容認できません」と強く否定した。

 続けて、会長への過剰接待が問題視されていることについては「告白者は山根明会長の大会時の宿舎につき、スィートルームなど豪華な部屋を確保するようにとか、贅沢な食品を用意するよう通知を受けていると告発しているようですが、日本連盟がそのような指示をしたことはありません」とキッパリと指示を否定した。

 1日午後に公式サイト上で公表されたこの文書は同2時40分現在には閲覧できない状態となっている。

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2018年8月1日のニュース