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“ボクシング界の上戸彩”宮尾 1年半ぶり復帰戦はTKO勝ち「戻ってきたからには世界チャンピオン」

[ 2018年6月7日 20:23 ]

2R、アイサー・アリコ(左)のボディーを攻める宮尾綾香(撮影・郡司 修)
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 “ボクシング界の上戸彩”こと元WBA女子世界アトム級王者・宮尾綾香(34=ワタナベ)が7日、東京・後楽園ホールで行われた47キロ契約6回戦でアイサー・アリコ(26=フィリピン)に4回TKO勝ち。1年半ぶりの復帰戦を飾った。戦績は21戦18勝(6KO)3敗。

 4回、宮尾はアリコをコーナーに追い詰めると左右のボディーを連打。アリコは棒立ちのまま、まったく反撃できず、レフェリーが試合を止めた。

 右膝前十字じん帯断裂の重傷を乗り越えての復帰。宮尾は「ただいまリングに戻りました」と叫ぶと、感極まって涙。「初めて大きな怪我をして絶望して、もう戻れないかもという不安もあったけど、たくさんの人の支えがあって戻れたことに感謝しています。戻ってきたからには世界チャンピオンを目指します」と続け、集まったファンの大歓声を浴びた。

 「うれしくて、本当にうれしくて…緊張より、ここに来てリングに立てて自分の試合ができて本当にうれしかった」と宮尾。立ち上がりは慎重に相手の様子を見たが、2回からはギアを上げ「KOを狙いにいった」という。飛び跳ねようなイメージではなく、しっかり地面を踏みしめるように低く構えるスタイルに変更したが「古傷もあるし、新しい怪我をしたくなかった。でも、これが完成形ではない」と説明。視線の先には世界の頂点がある。「もう一度、池山さんとやりたい」と、“因縁”のWBO女子世界アトム級王者・池山直(48=フュチュール)との再戦を希望した。

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