ブラウンが豪州人初の快挙！チャガエフをストップしヘビー級新王者

チャンピオンベルトを肩にかけてポーズをとるルーカス・ブラウン　（ＡＰ）

　プロボクシングのＷＢＡヘビー級タイトルマッチは５日、ロシアのグロズヌイで行われ、同級２位のルーカス・ブラウン（３６＝豪州）がチャンピオンのルスラン・チャガエフ（３７＝ウズベキスタン）を１０回ＴＫＯで下し、新王者に就いた。

　静かな立ち上がりの試合は中盤の６回に動く。チャガエフの強烈な左を浴びてダウンを喫したブラウンは、その後も追い討ちをかけられ、あわやストップかという状況に陥った。しかし、ゴングに救われて何とかこの回は命拾い。

　ピンチを脱したブラウンのチャンスは１０回に訪れる。左ジャブを使って相手との間合いを測ると、カウンター気味の右がクリーンヒット。このパンチでチャガエフからダウンを奪うと、再開後も、足のおぼつかないウズベキスタン人をロープに詰め、左右の連打でストップを呼び込んだ。

　総合格闘技から転向して見事に王座までたどり着いたブラウンは、これで２４戦全勝２１ＫＯ。オーストラリア人として初の世界ヘビー級王者という快挙を達成した。一方、２度目の防衛に失敗したチャガエフは３８戦３４勝２１ＫＯ３敗１分。６回に試合を決め切れなかったことが悔やまれる。