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村田に世界戦級セコンド!一流トレーナーにカットマンも

[ 2013年8月25日 06:00 ]

村田が計量をパスしポーズを決める

73キロ契約 村田諒太VS東洋太平洋ミドル級王者・柴田明雄

(8月25日 東京・有明コロシアム)
 ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太は24日、プロデビュー戦の前日計量を行い、契約体重の73キロで一発パスした。対戦相手の東洋太平洋同級王者の柴田明雄も73キロでクリア。村田にはアルゼンチンの世界的なカットマン、ミゲール・ディアス氏がセコンドにつくことになり、世界戦級のサポート態勢でプロ初戦に挑む。

 アマ時代の当日計量ではなく、初めて経験する前日計量。本来のミドル級より約500グラム多い73キロ契約とはいうものの、アマ時代のミドル級(75キロ)よりは約2キロ厳しい減量だった。一発でクリアした村田は「ひとまず安心してます。体調も凄くいい」と言って少しだけ表情を緩めた。

 最高のサポート態勢が整った。この日、辰吉丈一郎らの止血も担当した世界的に有名なベテランカットマン、ミゲール・ディアス氏が合流した。ヘッドギアなしで臨む初めての試合で、バッティングなどで出血する可能性は十分あるだけに心強い存在だ。セコンドにはディアス氏と、指導を受ける元キューバ代表コーチのイスマエル・サラス・トレーナー、西岡利晃や三浦隆司を世界王者に育てた帝拳ジムの葛西裕一トレーナーがつく。村田をバックアップする帝拳ジムの浜田剛史代表は「カットマンの仕事が何もなければいいが、もし切った時にはすぐ止めてもらえる安心感がある。世界戦級のメンバーで、万全の態勢です」と胸を張った。

 デビュー戦にもかかわらず、異例の世界戦クラスのサポート態勢が敷かれたのは、期待の大きさの表れだ。村田は「五輪前はこんなに試合前に(取材で)囲まれることはなかった。期待の声に応えるのは自分の仕事だと思っているけれど、他人より自分自身が一番期待している。自分を裏切らないようにしたい」と話した。

 ほとんど笑顔を見せることはなく、徐々に緊張感も高まっている。「強い相手に全力でぶつかっていくだけ。楽しみでいっぱいです」。プロ村田がいよいよリングに立つ。

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