×

13キロの減量…へたり込む姿マネする長男に癒された

[ 2012年7月17日 06:00 ]

王座奪取に成功し、栄子夫人、長男・比呂くんと笑顔でガッツポーズする五十嵐(左)

WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 同級1位・五十嵐俊幸 判定2―1 王者ソニーボーイ・ハロ

(7月16日 埼玉・ウイングハット春日部)
 五十嵐の王座奪取が決まった瞬間、11歳年上の栄子夫人(39)と長男・比呂(ひろ)くん(2)がリングに上がって喜びを分かち合った。家族でつかんだ世界王座だった。09年10月に結婚した新王者は「まだ結婚式も指輪のプレゼントも何もしてあげられていない。今回のファイトマネーで指輪を買って恩返ししたいと思います」と涙を流した。

 横で聞いていた栄子夫人も「別にいいんです。その気持ちだけでうれしい。家では穏やかなパパなんですよ」ともらい泣きした。五十嵐は過去最大の13キロの減量に挑んだ。家ではグッタリしてつらそうにしていたが、お父さんが大好きな比呂くんに癒やされた。栄子夫人によると「“パパ、パパ”と言って、同じようにしゃがむマネをしていた。その姿を見て笑っていたので、減量の苦しみも和らいだのでは」という。

 3階席には秋田県由利本荘市から駆けつけた両親の姿があった。父・新一さん(62)は手元に祖父の甚之丞(じんのじょう)さん(享年62)の遺影を持って観戦した。母・真智子さん(59)は「お墓にチャンピオンベルトを持って報告にいくという私たちの約束を果たしてくれた。天国からおじいちゃんが力を与えてくれた」と感無量の表情。五十嵐は家族の声援に応えた。

続きを表示

2012年7月17日のニュース