負けられない理由あった 西岡「日本人は強いことを証明したかった」
WBCトリプル世界戦 スーパーバンタム級
(4月8日 神戸ワールド記念ホール)
WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(34)が“神業KO”で6度目の防衛に成功した。
負けられない理由があった。11年初戦となるムニョス戦に向けて調整をこなす過程で東日本大震災に遭遇。東京・神楽坂のジムへ向かう電車の車中だった。
95年には兵庫県加古川市の実家で阪神大震災を経験。「被害の最も大きかった神戸が今では復興の象徴。僕は(神戸の)リング上で東日本大震災の被災者に日本人は強いことを証明したかった」。急きょ東京・両国国技館から神戸ワールド記念ホールに会場が変更になるハプニングも、試合が近づくにつれ西岡には運命的にすら思えた。
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