原口文仁氏 スタートから阪神打線を好転させた1番・高寺望夢と2番・中野拓夢 つながった1~5番

[ 2026年5月17日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3─1広島 ( 2026年5月16日    甲子園 )

初回、森下の中飛で、二塁へタッチアップする中野(手前)
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 【原口文仁 視点】阪神が打線を組み替えた。1番高寺、2番中野…と4試合ぶりに以前の並びに戻すと、その効果がいきなり表れた。

 初回、高寺が右前打し、中野の打席で初球に二盗を決めた。中野が四球を選んで無死一、二塁。森下の中飛で高寺がタッチアップすると、中堅手の送球を見た中野も二塁に進んだ。この好走塁が後に生きる――。佐藤輝が先制の右前打、さらに1死一、三塁から大山の左飛で中野が生還した。

 大山の左犠飛は左翼手が前進して捕球しており、打った瞬間は微妙なタイミングと思われたが、中野の足だからこその生還だった。そもそも三塁にいたことも踏まえ、中野が一塁から二塁に進んだ走塁がここでクローズアップされる。森下と大山が放った外野飛球が、いずれも得点に結びついた。先制のホームを踏んだ高寺も3安打を放ち、2盗塁で1番打者として十分な働き。1番から5番までの全員が役割を果たした形になった。

 前夜は広島の栗林に1安打に抑えられ、今季初の無得点試合。その翌日のタイミングでベンチは動き、スタートから高寺、中野が打線を好転させたのは決して小さなことではないと思う。先発投手の村上に勇気を与えた援護点。近本が不在のいま、ベンチにはうれしい打線のつながりだったと思う。(本紙評論家)

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