34歳レフスナイダー「何かを捨てなければ生き残れない」思考転換が導いたマ軍との10億円契約

[ 2025年12月28日 09:08 ]

ロブ・レフスナイダー(AP)
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 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は、34歳にしてキャリア最大となる650万ドル(約10億円)のFA契約をマリナーズから勝ち取った右打者ロブ・レフスナイダーについて報じている。

 韓国生まれのレフスナイダーは、2012年にアリゾナ大でカレッジ・ワールドシリーズ制覇に貢献。若い頃は、あらゆる球種に対応し、三振しにくい打撃が持ち味だった。それこそが自分の最大の強みだと信じていた。しかし、メジャーでの最初の8年間は非力さが課題で、通算17本塁打。ヤンキースを皮切りに6球団を渡り歩き、「便利な控え」以上の評価を得ることはできなかった。

 2024年の年俸も185万ドル(約2.9億円)にとどまっていた。転機となったのは、打撃に対する考え方の変化だった。「球界全体が強い打球とダメージを重視している。強く打てないなら、家にいるしかない。それが現実だ」とレフスナイダー。データとテクノロジーで球速が上がり、磨かれた変化球を武器にする今の投手は攻略できない、2021年、ベテランの大砲ネルソン・クルーズから告げられた言葉が、彼の意識を大きく変えた。

 「打てる球だけを狙え。来なければアウトでいい」。レフスナイダーは徐々に割り切るようになった。「三振が増えるのは当然だ。強く振ろうとしたら、他の球を捨てなければならない。97~99マイルに合わせたら、85マイル以下はもう無理。両立は不可能」。思考を切り替えた結果、成績は向上。2024年は11本塁打40打点、2025年は9本塁打30打点を記録し、主に対左投手で起用されたことでOPSは.830、.838と高水準を維持。2025年にはハードヒット率52.3%とキャリア最高を記録した(キャリア平均41.3%)。

 「空振りは確かに増えた。でも、何かを成し遂げるには計算された賭けが必要」。レフスナイダーの歩みは、MLBで求められる打者像が変化したことを雄弁に物語っている。

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