【惜別球人】阪神・鈴木勇斗 「創カーショー」軟式で再び

[ 2025年12月27日 05:30 ]

鈴木勇斗
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 2025年のプロ野球は阪神ソフトバンクがリーグ優勝を飾り、日本シリーズではソフトバンクが5年ぶりの日本一を達成した。年俸の大幅アップを勝ち取った選手がいる一方、今季限りでユニホームを脱いで再出発する選手もいる。チームを去りゆく選手を2回に分けて紹介する「惜別球人」。第2回はセ・リーグ編、阪神の鈴木勇斗投手。

 鈴木は戦力外通告を受けた10月1日に、こうコメントを残した。「阪神に来て本当に良かったです」。ドジャースのクレイトン・カーショーをまねた投球フォームが特徴。出身の創価大とかけた「創カーショー」が、タテジマを着て聖地のマウンドに立つことはなかった。それでも、4年間在籍したチームへ感謝を口にした。

 3年目に発症した体調不良に苦しんだ。1、2年目に課題としていた制球力が、体重移動の方法を変えたことで改善傾向にあり、勝負の年と位置づけていた中で、入院を余儀なくされた。体重は85キロから20キロ以上、大幅に落ちていた。

 2軍施設に戻ってきた鈴木は、それまで以上に努力を重ねた。病院の天井を見上げる日々の中で感じた「投げられない苦しさ」。それを痛感したからこそ、練習に戻れたことがうれしかった。食事量を増やし、ウエートトレーニングを重ねたことで体重は80キロ台まで回復。7月8日のウエスタン・リーグ、広島戦で318日ぶりの復帰登板を果たした。

 今後は株式会社エコ・プランの軟式野球部に入ってプレーを続ける。「阪神には、また違う形で恩返しできたら」。野球ができることへの感謝を知った左腕は、次のステージで活躍を期す。 (松本 航亮)

 ◇鈴木 勇斗(すずき・ゆうと)2000年(平12)3月17日生まれ、鹿児島県出身の25歳。鹿屋中央、創価大を経て21年ドラフト2位で阪神入団。1軍登板はなく、24年オフに育成選手契約。2軍通算53試合で6勝6敗0セーブ、防御率4.71。1メートル74、86キロ。左投げ左打ち。

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