ソフトバンク・有原、メジャー再挑戦は?…代理人、レ軍時代の経験は「全てプラス」

[ 2025年11月25日 08:00 ]

ソフトバンク・有原
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 今オフ、メジャー移籍を目指す村上宗隆今井達也岡本和真といった日本選手の行方が注目される中で、個人的に興味深く見守っているのがソフトバンク・有原航平投手(33)の動向だ。2023年に結んだ3年契約は満了。3年連続で2桁勝利をマークし、今季は14勝を挙げて2年連続で最多勝のタイトルを獲得した右腕は、メジャー再挑戦を希望しているとも伝えられている。

 21年にポスティングシステムを利用してメジャー挑戦。レンジャーズでの2年間では3勝7敗、防御率7・57と力を発揮できなかった。現場でその投球を見る機会もかなりあったが、右肩の手術もあって、なかなか自身が納得するパフォーマンスができなかった記憶が残っている。

 日本に戻って3年間で合計34勝。ソフトバンクのリーグ連覇にも貢献した。その後、一度は夢破れたかと思われたメジャーにもう一度臨むのだとすれば、これまでにあまりなかった非常に興味深いチャレンジになる。

 米国ネバダ州ラスベガスで開催されたメジャーリーグのGM会議中。現地11日に有原の米国での代理人であるジョエル・ウルフ氏と話す機会があった。米大手ワッサーマン社の敏腕代理人は有原とソフトバンクの関係が依然として良好であることを強調しつつ、さまざまな選択肢の中にメジャー再挑戦も含まれていることを否定はしなかった。

 「有原はここ2年、NPBでトップクラスの投手だった。ソフトバンクとしては残留させたい意向だが、有原は全ての選択肢を模索している。もちろんチームに戻るのも喜ばしいことだろう。ただ12月2日以降、完全なFAになれば、MLBやNPBからのオファーを検討でき、ソフトバンクに戻るか、別のNPBかMLBチームに行くかも選べる。彼には全ての可能性が開かれるだろうが、まだ決めていない」

 気になるのは、本当にメジャー復帰を希望したとして、過去の米国での実績がプラスに働くのか、それともマイナスに捉えられてしまうのかという点だ。2020年12月、2年総額620万ドル(当時約6億5000万円)の契約でレンジャーズ入りした。その2年間で苦しんだ時間を有益な下地と捉えるか、それともあれが限界だったとみなされてしまうか。その部分を問うと、ウルフ代理人の答えは明快だった。

 「レンジャーズ時代の経験は全てプラスになるよ。マイナーリーグも経験しているし、何を期待すべきか知っている。今回も大きなギャップはないだろう。全国各地も経験済みだし、奥さんも同じ。初めて来る選手よりずっと順応しやすい。アメリカの打者相手に投げるために何が必要かも分かっている」

 その見立てが正しいかどうか、有原が実際にメジャーの各チームとの契約を模索したときに明らかになるのだろう。まだパンデミックの影響を受けていた2021~22年は、取材は主にリモートでのやり取りが中心だったが、実直で礼儀正しい有原は米国をベースに取材する記者たちからも人気だった。あれからまた時が流れ、メジャー再挑戦が実現するにせよ、違う道を行くにせよ、本人が納得できる形に落ち着くことを願いたい。(記者コラム・杉浦大介通信員)

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