ドラフト会議 菊地選手イチ推し!セ・リーグ6球団の補強ポイント

[ 2025年10月23日 05:15 ]

(左上から時計回りに)青学大・小田、法大・松下、Honda・片山、創価大・立石、創価大・大島、東北福祉大・桜井
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 23日のドラフト会議。直前特集はフリーライターの菊地選手(43)が、全国を駆け回って吟味したドラフト候補から球団別の獲得すべき選手を紹介する「おすすめ選手はこれだ!」だ。セ6球団の現有戦力を基に、補強ポイントに合致する選手を提案する。

 【阪神 内野手・小田康一郎 青学大】≪立石より内面的に成熟 環境に合いそう≫佐藤輝明が強いメジャー志向を持ち、大山悠輔も30代に差しかかっている。強打の内野手は確実に押さえたいが、狙うべきは立石正広(創価大)より小田康一郎(青学大)と見る。好不調の波が激しく、自分自身を追い詰めてしまうところがある立石より、内面的に成熟している小田の方が阪神の環境に合いそう。小田のコンタクト能力はプロでも即戦力に近く、守備力も申し分ない。投手は充実した現有戦力を抱えており、中途半端な投手では埋没してしまう可能性が高い。投手歴が浅く無限の伸びしろを残す山崎太陽(創価大)などうってつけだ。

 【DeNA 内野手・松下歩叶 法大】≪癖ないスイングが生む 上質な打球魅力≫チーム編成が左打者に偏重しており、強打の右打者が枯渇気味。競合必至の立石正広(創価大)を避け、松下歩叶(法大)を狙うのも手だ。スケール感は立石に及ばずとも、癖のないスイングから上質な打球を放つ。爆発力とスター性なら桜井ユウヤ(昌平)もイチ推しだ。タイ出身の両親を持ち、インパクト音からして異次元。人懐っこい笑顔もファンから愛されるだろう。投手陣は逆に左が絶対的に不足しており、即戦力が欲しい。高卒7年目にして旬を迎えた阿部雄大(ENEOS)が必殺球・スプリットを引っ提げ、救世主になるかもしれない。

 【巨人 投手・片山皓心 Honda】≪アマの最高峰でもまれた 遅咲きの左腕≫ドラフト前日に竹丸和幸(鷺宮製作所)の1位指名を公言。即戦力としての期待も高いが、フィジカル的に伸びしろを残した素材でもあり焦りは禁物。過去には森田駿哉を大卒5年目に2位指名するなど、年齢にこだわらない球団でもある。片山皓心(Honda)のように、アマ最高峰でもまれた遅咲き左腕も狙い目だろう。一方、岡本和真のメジャー移籍の可能性が高まる中、強打者の獲得も課題になる。近年に浅野翔吾、石塚裕惺と右の有望株を獲得しているだけに、左打者としてリストアップする佐々木麟太郎(スタンフォード大)のサプライズ指名も。

 【中日 投手・桜井頼之介 東北福祉大】≪好球質速球&多彩変化球でゲームメーク≫来季に新設される「ホームランウイング」の旗振り役となるスラッガーを求めると予想していたが、ドラフト前日に投手の1位指名を明言。有力視されるのは中西聖輝(青学大)や桜井頼之介(東北福祉大)か。桜井は好球質の速球と多彩な変化球を操り、ゲームメーク能力が高い。我が道を突き進むマインドもプロ向きだ。高橋宏斗、金丸夢斗と若き先発陣の柱として期待できる。強打者は右の大砲タイプより、打撃センスを持った中距離系のほうが伝統的に成功している。秋山俊(中京大)や皆川岳飛(中大)を中日向きの人材としてプッシュしたい。

 【広島 外野手・大島正樹 創価大】≪中堅高レベル 若手少ない外野の救世主≫12球団に先駆けて立石正広(創価大)の1位指名を公言。昨年も佐々木泰を1位指名しており、右の強打の内野手は決して補強ポイントではなかったはず。それでも「ほれ抜いた選手を指名する」という、スカウト陣の覚悟を感じる公言だった。また、外野陣は25歳以下の選手が田村俊介のみと層が薄い。中堅を高いレベルで守れる大島正樹(創価大)も候補に入れてはどうか。栗林良吏、岡本駿が先発転向予定の中継ぎ陣は、大川慈英(明大)のようなイキのいい速球派右腕を補強すべし。衝撃波のような速球はスタジアムの雰囲気を変える力がある。

 【ヤクルト 内野手・立石正広 創価大】≪村上移籍…二、三塁守れる後継者欲しい≫村上宗隆がメジャー移籍濃厚となり、山田哲人が本来の輝きを取り戻せない苦しい状況。二塁、三塁をこなせる立石正広(創価大)が喉から手が出るほど欲しいはずだ。一方で投手陣の整備も喫緊の課題で、岩城颯空(中大)、毛利海大(明大)、増居翔太(トヨタ自動車)といった即戦力の実力者を押さえられるか。また、チームに巣くう停滞ムードを変える存在として、山下来球(国士舘大)を推薦したい。大阪桐蔭では控えも、国士舘大で東都2部通算100安打を達成した安打製造機。ハングリー精神がにじむ攻守は、チームの起爆剤になる予感がする。

 ◇菊地選手(きくちせんしゅ)1982年(昭57)生まれ。本名・菊地高弘。雑誌「野球小僧」「野球太郎」の編集部員を経て、15年4月からフリーライターに。ドラフト候補の取材をメインに活動し、ツイッター(現X)上で「大谷翔平」とツイートした最初の人物(10年10月8日)。19年3月出版の著書「下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル」は23年放送のTBS日曜劇場「下剋上球児」の原案となった。

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