ブルージェイズにはWS熟知のベテラン右腕&キャリアで初のベテラン指導者が在籍 ドジャース撃破に挑む

[ 2025年10月22日 11:55 ]

ブルージェイズ・シャーザー(AP)
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 ブルージェイズはマリナーズとのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)を制し、32年ぶりのワールドシリーズ(WS進出)進出を決めた。チームにはWSをよく知るベテラン右腕と、40年以上のキャリアで初のWSとなるベテラン指導者がいる。

 サイ・ヤング賞3度の通算221勝右腕、ブルージェイズのマックス・シャーザー投手(41)にとっては今回が4度目のワールドシリーズ(WS)。2012年にタイガース、2019年にナショナルズ、2023年にレンジャーズでワールドシリーズに進出し、19、23年はチームを世界一に導いている。異なる4球団でのWS進出はロニー・スミスと並んでMLB記録で、外野手のスミスはフィリーズ、ロイヤルズ、カージナルス、ブレーブスでWSに進出した。

 これまでのワールドシリーズの登板成績は12年に第4戦に先発し6回1/3を7安打3失点。19年は第1戦で5回5安打2失点で勝利投手、当初は第5戦に先発予定だったが首痛で回避。それでも第7戦で5回7安打2失点と粘り、チームの逆転勝ちによる世界一に貢献した。23年は第3戦に先発も背中の張りを訴え、3回2安打無失点で降板した。

 シャーザーといえば、マウンド上での激しい気性から“マッド・マックス”としても知られ、マリナーズとのALCSでも第4戦に先発し、5回2/3を3安打2失点と好投して勝利投手となったが、5回2死一塁の場面でシュナイダー監督がマウンドに歩み寄ると激高。鬼の形相で怒鳴って降板を“拒否”し、指揮官をダッグアウトへと追い返した。直後にマ軍アロザレーナを空振り三振に仕留めて吠えた記憶も新しい。

 一方で、ドジャースで11~15年に監督を務めるなどし、現在はブルージェイズのベンチコーチを務めるドン・マッティングリー氏(64)にとっては1982年にヤンキースでメジャーデビューして以来、MLBで40年以上のキャリアを経て、初めてのワールドシリーズとなる。85年にシーズンMVPを獲得するなど選手時代はヤンキース一筋でプレーし、背番号「23」は球団の永久欠番になるなどヤ軍のレジェンドでもあるが、現役時代は一度もWS進出はなく、皮肉なことに引退翌年の96年にヤンキースは世界一に輝いた。

 ドジャース、マーリンズでの監督経験を経て23年からブルージェイズのベンチコーチに就任した64歳は、45歳のシュナイダー監督を支え、ついに念願のWS進出を果たした。USAトゥデイによると、シュナイダー監督は子供の頃、マッティングリー氏のポスターを寝室の壁に貼っていたほどで、WS進出を決めた後に「彼は私にとって揺るぎない存在。この3年間で私たちの関係は本当に深まり、お互いを本当によく知るようになった」と改めて存在に感謝。マッティングリー氏も「もう2カ月くらい前からみんなに“僕たちは勝つ”って言い続けてる。このチームを見ればそれがわかる。彼らはずっとチームとしてまとまってきた」とチームへの愛は深い。

 シャーザーとマッティングリー氏。WSをよく知るベテラン右腕とWS未経験のベテラン指導者がブルージェイズにどんな化学反応を起こし、ドジャースの2連覇を阻止するのか。ワールドシリーズは24日(日本時間25日)に開幕する。

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