虎の“お祭り男”森下翔太が絶叫決勝打 CSでも無類の勝負強さ発揮「この勢いのままいきたい」

[ 2025年10月16日 01:15 ]

セCSファイナルステージ第1戦   阪神2―0DeNA ( 2025年10月15日    甲子園 )

<神・D>6回、先制打を放ち雄叫びをあげる森下(撮影・大森 寛明)
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 「2025 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」のファイナルステージ(S)が15日に開幕し、阪神DeNAに2―0で先勝した。0―0で迎えた6回1死三塁から森下翔太外野手(25)が好相性のDeNA先発・東から決勝打となる先制の中前適時打。今季リーグ2位の89打点、両リーグトップタイの勝利打点20をマークした男が持ち前の勝負強さを発揮した。チームはアドバンテージ分を含めて2勝0敗とした。

 森下の折り紙付きの勝負強さはポストシーズンでも健在だった。攻略の糸口なく迎えた0―0の6回1死二塁から初球に近本が三盗を決め、1死三塁。カウント1―1からの3球目、背番号1が外角ツーシームを捉え、大きく吠えた。

 「絶対に打ってやろうという気持ち」

 打球は中前へ抜ける先制適時打。ボルテージが上がっていた虎党の得点への渇望を一振りで満たした。昨季のCSファーストS初戦では2打数2安打。今季はレギュラーシーズンで打率・500(6打数3安打)と相性の良かった東を粉砕した。佐藤輝と並び、両リーグトップの勝利打点20をマークしたレギュラーシーズン同様の勝負強さを発揮した。

 「今日みたいな苦しいゲームでも、ワンチャンスをものにできればタイガースの投手陣だったら勝ち切れる」

 前日の全体練習前には、藤川監督からキーマンに指名された。コーチ、スタッフら全員が集まった円陣の中で「この先は真面目ではダメ。森下のようになれ」と“お祭り男”のお手本に挙げられた。この日一番の好機で、期待に応えた。

 大舞台になればなるほど輝く。短期決戦で最高の結果を残すすべを学んだのは中大時代だった。6位に終わった4年春に入れ替え戦を経験。負ければ2部降格の崖っ縁で初戦に敗れてから2連勝し、一部残留を決めた。3試合で打率・400(10打数4安打)、1打点の活躍を残しても、足が震えるほど緊張した記憶は今も鮮明によみがえる。

 「その経験は今も生きている。緊迫したゲームはなかなか経験できるものではない。あれ以上に1球に懸けることも、今後の人生ではないと思う」

 プロ3年目。新人だった23年に日本一、昨秋に世界大会の「プレミア12」を主力として経験しても、戦国東都の入れ替え戦を上回る体験はしていない。だから、しびれるような戦いが始まっても、心は冷静だった。

 優勝したチームがCSファイナルSでアドバンテージを含めて2勝0敗としたケースは、17年の広島を除いて全て突破。「アドバンテージを生かせるのは、今日勝つことだった。この勢いのままいきたい」。虎のクラッチヒッターが、あと2勝もけん引する。 (石崎 祥平)

 ○…阪神がアドバンテージの1勝を含め、対戦成績を2勝0敗とした。日本シリーズ進出を懸けたセ・リーグのCSファイナルSで、アドバンテージを含む2勝0敗は過去10チームあるが、敗退は17年の広島しかなく突破率は90%。パ・リーグやセの1位チーム以外も含めた2勝0敗は過去31チームあり、この場合も敗退は前記広島しかなく、突破率は97%になる。

 ○…森下(神)が6回に決勝の中安打。ポストシーズンの勝利打点は23年日本S第5戦以来で、CSでは初。レギュラーシーズンで同僚の佐藤輝と並ぶ両リーグ最多20度のV打をマークした勝負強さを発揮した。

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