チームのMVPは由伸 米番記者「コア4」が語る今季のドジャース

[ 2025年9月27日 01:35 ]

(左から)大リーグ公式サイトのソーニャ・チェン記者、ジ・アスレチックのファビアン・アルダヤ記者、ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者、オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者
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 春季キャンプから今季の地区シリーズ制覇まで追った米メディアのドジャース担当記者は4人だ。ワールドシリーズを制した昨季と今季の違い、チームMVP、ターニングポイント、6月に投手復帰した大谷のポストシーズンの救援起用の可能性など、ド軍番記者「コア4」が大いに語り合った。(取材・構成 柳原 直之)

 ――地区4連覇。今季後半戦は32勝30敗と苦しんだ。ワールドシリーズを制した昨季と今季の違いは?
 オレンジカウンティー・レジスター紙ビル・プランケット記者(以下、ビル) 今季は打線全体が苦しんだ。開幕前は球界で最高の打線だとみられていたが、実際には…。ジャックはどう思う?

 ロサンゼルス・タイムズ紙ジャック・ハリス記者(以下、ジャック) 確かに攻撃面、特にシーズン後半は昨年ほど一貫性がなかったね。救援陣も昨季ほど良くない。ただ、直近の先発投手陣は昨季のどの時期よりも良くなっている。

 ジ・アスレチック ファビアン・アルダヤ記者(以下、ファビアン) 予想以上に苦しんだ理由の一つは、オフに補強した選手たちが苦しんだこと。それでも才能豊かな選手たちの力で最終的に地区優勝につながったね。

 ――ナ・リーグMVP最有力の大谷を除き、チームMVPを挙げるなら?
 大リーグ公式サイト ソーニャ・チェン記者(以下、ソーニャ) 山本ね。今季はエースとしての働きを見せた。シーズンを通して、ローテーションで唯一安定していた存在だった。
 ビル 私も由伸(山本)だね。昨季からステップアップしてエリート投手になった。
 ファビアン 彼は一度も先発を飛ばしていないし、素晴らしい投球をしている。おそらくサイ・ヤング賞の投票でもいくつかの票を得るだろう。

 ――ポストシーズンは地区シリーズからの昨季と違い、ワイルドカードシリーズからのスタート。勝ち上がるのに必要なことは?
 ソーニャ 最後の1カ月はベッツが“通常のベッツ”の状態に戻ったことで、打線が全然違うものになった。もちろん大谷の存在も重要。彼は投打で勝利を引き寄せられる。ポストシーズンで彼がどれだけ投げられるかは、凄く大きな要素。
 ファビアン そうだね。先発投手陣は昨季よりはるかに良い。シーズン終盤の救援陣は不安定だが、ポストシーズンでは先発しない投手の一部が救援に回り強化されるだろう。

 ――大谷の救援登板の可能性は?
 ジャック あると思っているけど、簡単ではない。彼は先発投手としてあまりに貴重で、救援投手としてのルーティンも新しいものを考えなければならないからね。打席に立つ準備と投げる準備を、同時に行うのは至難の業。基本的には先発で使うべき存在だ。
 ファビアン 大谷の場合は極端な状況でのみ考えられる。昨秋のワールドシリーズ第5戦の9回にビューラーが抑えで投げたような場面だろう。途中出場してDHを失う形ではないだろう。
 ビル 私はないと思うよ。みんなも言っている通り、二刀流選手は先発してDHで残ることはできるが、救援登板すると試合を最後まで投げないとDHが失われる。先発で投げて、シーハンやカーショーにつなぐ形の方が現実的だろう。

 ――ワールドシリーズ連覇の可能性はズバリ。
 ジャック イエスと言い続けてきた。今もそう思っている。
 ソーニャ 難しい質問ね(笑い)。ベッツ以外には、T・ヘルナンデスもキープレーヤーだと思う。彼らが本来の状態を取り戻せるかにかかっている。
 ビル 野球記者歴23年目になるけど、今季はワールドシリーズを優勝するチームに見えない。ただ、19年のナショナルズや23年のレンジャーズを、シーズン中に優勝候補とみていた人はほぼいなかった。10月は別物だ。1カ月で11勝か13勝すればワールドシリーズを勝てる。今年はここ2年と違って先発投手が豊富。もし優勝するなら、先発投手がその原動力になるだろう。

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