阪神・伊原陵人 プロ1年目の酷暑乗り切る体調管理法とは? 好調チーム支える投手陣、大竹と桐敷の対策は

[ 2025年8月26日 05:15 ]

投内連携を確認する阪神・伊原(撮影・岸 良祐)
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 阪神は8月の長期ロードも3試合を残して勝ち越しを確定させた。近年、夏の暑さが増していく中で選手たちは体調管理に向け、さまざまな工夫を凝らす。プロに入って初めての夏を過ごすドラフト1位・伊原陵人投手(25)らの対策に迫った。

 プロ1年目のシーズンを過ごす伊原。夏場に落ちやすい体力を補うため、食事面はもちろん、EAA(必須アミノ酸)などの摂取をサプリメントに頼ることに加え、飲み物にもこだわって酷暑を乗り切ろうとしている。試合中にコーラを飲む姿がSNSを中心に話題となったが「普段からコーラばかり飲んでいるわけじゃないので」と笑う。

 そんな左腕が、特に疲れを感じた時を含め、積極的に手に取るようにしているのが「明治プロビオヨーグルト R―1」だ。甲子園球場のクラブハウスや兵庫県尼崎市の選手寮にも常備されており「おいしいので飲みやすい。食事とのバランスを考えながら、朝飲んだり、寝る前に1本取って飲むこともある」という。初めて経験するプロ選手としての夏。パフォーマンスを維持する上で、助けになっている。

 プレー面では先発としての調整法の見直しも図っている。疲れが見え始めたシーズン中盤で、智弁学園の2学年先輩である村上らに話を聞きながら、自分にあったものを探している。「しっかり試合でパフォーマンスを出せるように」。口にするものにこだわりながら、頼もしい先輩投手陣の経験も材料に今季を走り抜く。

 ≪大竹は「動くこと」を大切に≫

 大竹は、夏場だからこそ動くことを大切にしている。昨年、夏場に体を休ませる意識で調整した結果、8月最初の登板から3試合で勝ち星がなく2敗を喫した。「逆に張り感が抜けなくなってしまった。疲れを抜く方に集中しすぎて、失敗した」。今年は反省を生かし、夏だからこそ負荷をかけている。

 「夏休みではなく、ここでもう一度踏ん張るつもりでトレーニングを多めに入れました」

 7月9日に登板した後は降雨中止の影響などもあり、次に登板したのは7月29日だった。その“空白期間”を有効活用し「1月の自主トレ並み」にポール間走やダッシュをこなし、ウエートトレーニングでは重量をアップさせて励むなど体力維持から向上に努めた。

 2年ぶりのリーグ優勝はもちろん、その先にあるポストシーズンまで先発として戦力になることを見据えるだけに“夏の自主トレ”は大きな意味を持つはずだ。「体をもう一度つくり直す期間になった。10月末、11月頭までシーズンがある前提でやれた」。最後の最後まで笑うため、酷暑の夏にチーム同様、大きな「貯金」をつくった。

 ≪桐敷独自のルーティンは「冷水」≫

 夏を乗り切るため、試合前から桐敷の準備は始まっている。昨季は暑さで身体的にもつらさを感じ、8月は月別防御率では自己ワーストの4・35だったこともあり、独自の方法を編み出した。

 「軽く水をかけるだけでも、だいぶ楽になります。それをするだけで体とかは冷えるのかなと思います」

 練習を終えると、汗を流すために風呂場へと向かう。そこで、水風呂の冷水をおけですくって浴び、火照った体を冷やすのが新たなルーティンとして加わった。疲労回復を促進させることで知られている、温水と冷水を交互に入浴する「交代浴」は、登板前はあえて避けているといい「全身入っちゃったら試合前はあんまり良くないと思う。体がぐだっちゃうので」と説明。ビジター球場では冷たいシャワーを頭から浴びるなど、日々の暑さ対策は欠かせない。

 登板前の食事にも、夏バテ防止のこだわりがある。夏は必然的に汗をかく時間が長くなるため、塩分不足になりやすい。その中で、練習終わりに必ず摂取するのがみそ汁だ。1杯に含まれる塩分量は約1・2グラムと言われており「それだけでも全然効果が違うと言っていたので」とプロ入り後から飲み始めた。

 今季の8月は7試合登板で失点は1試合のみ。26歳のタフネス左腕は「夏を乗り切れれば」と笑みを浮かべながら、汗を拭った。

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