【甲子園】京都国際・山下 今夏で野球納め…憧れ続けたラッパーで天下を獲る

[ 2025年8月20日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権大会第13日目・準々決勝   京都国際4―11山梨学院 ( 2025年8月19日    甲子園 )

<山梨学院・京都国際> 8回の守備から左翼に入った京都国際・山下 (撮影・後藤 大輝)
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 【熱闘博覧会】京都国際は大半の選手が大学などで野球を続ける中、背番号19の山下拓摩(3年)は今夏で野球を辞める。憧れ続けたラッパーになるためだ。「野球人生に悔いはありません」。入学前から評判の選手で、小牧憲継監督はNPBスカウトに「大切に育ててくださいよ」と伝えられたほど。「でもラッパーなるから高校で辞めるらしいで」と返したという。

 音楽好きの家族に囲まれて育った。「中学卒業と同時に音楽の道に進もうと考えていたけど…」。両親に猛反対され、根負けして選んだのが昨夏日本一にもなった強豪校。野球の才能も光っていた。

 中学時代は大阪のアメリカ村に通い、ラップを学んだ。高校入学前、大阪の伝説的ラッパー・HIDADDYから「高校野球をやった人にしか書けないリリック(歌詞)がある。それが武器になるから」と送り出された。

 高校では、一日も欠かさずにノートに歌詞を書きためた。甲子園での出場機会は、この日の左翼守備の1イニングのみでも未練はない。「音楽を始めている人に出遅れているように見えるけど、この2年半が僕の強み」。これからはゴツゴツとしたマメが残る手でマイクを握る。(河合 洋介)

 ◇山下 拓摩(やました・たくま)2007年(平19)5月24日生まれ、大阪出身の18歳。小1から住之江シャークスで野球を始め、6年時にオリックスJr入り。中学では大阪西成リトルシニアでプレー。京都国際では2年春に背番号9でベンチ入りし今夏甲子園は背番号19。1メートル81、80キロ。左投げ左打ち。

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