DeNA・藤浪 ハマった新スタイル ツーシーム駆使 1059日ぶり日本での勝利ならずも好投5回1失点

[ 2025年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―4中日 ( 2025年8月17日    バンテリンD )

<中・D>力投する先発の藤浪(撮影・椎名 航)
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 3年ぶりに日本球界に復帰したDeNA藤浪晋太郎投手(31)が17日の中日戦で移籍後初登板初先発。5回を投げ5安打1失点、5奪三振の好投を見せた。救援投手が追いつかれ1059日ぶりの日本での勝利はならなかったが、左打者が9人並んだ相手にツーシームを駆使するなど、新しいスタイルを披露した。チームは延長12回の末、5―4で勝利。4連勝で2位・巨人に0・5ゲーム差に迫った。

 米国で何事にも動じない心を身に付けた。抜け球を嫌がり、左打者9人が並んだ異例オーダーは屈辱ではなかったのか。藤浪はこう考えた。

 「勝手に嫌がってくれる分には、好きなだけ嫌がってください」

 データ重視の米球界を渡り歩き「シンプルになれ」と首脳陣に言われ続けた。かつては試合中も投球フォームを試行錯誤し、泥沼に。レギュラーシーズンでは、22年9月23日広島戦以来1059日ぶりの日本のマウンドは「ストライクゾーンにひたすら投げる」というシンプルなテーマで臨んだ。

 ストライク率は68%で、荒れ球も健在。最速は156キロ。四球と暴投も一つずつあったが新球種が光った。異国の地で磨きをかけたツーシームだ。4回1死一、三塁。手元で動く150キロで宇佐見を三ゴロ併殺に抑え「狙い通り」と言った。5回まで86球で1失点。勝ち投手の権利を得て降板したが、中川が初球に同点ソロを浴びて復帰後初登板の白星は消えた。それでも「アメリカに行っていたので、自分の勝ち負けは気にしていない。勝ちが消えた感覚もない」と平然としていた。

 米国では7時間のバス移動も経験。ベテラン選手がバスガイドのマイクを持って司会をし、若手に歌わせていた。昨年はプエルトリコのウインターリーグに参戦。投球練習に向かうと「工事しているから今は投げられない」と言われたこともあった。

 リモートで入団交渉にも出馬した三浦監督は「よく勝負できていた。必死に踏ん張った」と称えた。20年7月30日のヤクルト戦で8人の左打者を並べられた際は7回4失点で負け投手。壁を破った藤浪は言った。「久しぶりの日本。多少の緊張はあった。でもやることは変わらない」。何事にも動じない右腕が先発陣に加わった。(神田 佑)

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