復帰初戦で豪快な一発 ヤクルト村上“やれることをやった”3カ月半

[ 2025年8月10日 12:30 ]

ファンの声援に応える村上
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 「やれることをやる。野球の勉強をする」。ヤクルト・村上が上半身のコンディション不良から1軍復帰するまでの102日間、心に決めたことだった。

 3月中旬に右脇腹付近を痛めた。4月17日阪神戦で今季初出場を果たすも、スイングした際にケガが再発。野球人生で初の長期離脱を強いられた。野球をやりたくてもできない、もどかしい日々。ただ、下を向くことだけはしなかった。

 まず手にとったのは、昨季限りで引退した青木宣親GM特別補佐の野球人生を追ったDVD「東京ヤクルトスワローズ 青木宣親」。入団1年目のオフから自主トレに連れて行ってもらった師匠のプロ野球生活21年の栄光だけでなく、苦悩や葛藤も振り返る作品。大尊敬する先輩の生き様を改めて見て、自らを奮い立たせた。

 練習に明け暮れてきたこれまでは、なかなか接することのなかった活字にも触れた。リハビリ生活の時間を有効に使おうと、禅や栄養学の本を取り寄せた。気になったページには付箋をつけるほど読み込んだ。知見を広げ野球に落とし込んだ。車椅子バスケを題材にした漫画「リアル」も読破。自分の人生と向き合いながら前進していく姿にも触発された。

 そして迎えた復帰初戦の7月29日のDeNA戦。第1打席で左翼席へ今季1号を放ってチームを勝利に導いた。「僕が帰ってきて負けたら何を言われるか分からないんで。必死で頑張りました。凄くホッとしています」。豪快な一発が“やれることをやった”3カ月半を物語っていた。(記者コラム・青森 正宣)

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