ソフトバンクの151キロ左腕・宮崎颯が支配下登録 「迫ってくる」「怖さ感じる」“魔球”で夢つかむ

[ 2025年7月25日 09:02 ]

ソフトバンク・宮崎颯
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 “迫ってくる”“浮き上がる”“怖さを感じる”――。25日、支配下登録が発表されたソフトバンク3年目、宮崎颯投手(25)はそんな“魔球”のような直球で、2桁背番号をつかんだ。

 各捕手は、宮崎の直球をこう説明する。

 牧原巧汰「向かってくる。迫ってくる。打ちにくい真っすぐはこういう感じだな、と思う」

 藤田悠太郎「差し込まれるので、バッターがボールに対して入っていかれず、怖いと感じる。出所が見にくく、タイミングが取りにくい」

 渡辺陸「曲がったり上がったり、良い意味で汚い真っすぐ。リリースポイントがバッター寄り。下から伸びてくる」

 小川2軍ブルペン捕手「向かってくるけど逃げていくように浮き上がる。シュート気味で、落ちてきた後に角度が上がる」

 目指すのは“分かっていても打たれないストレート”だ。「投げて覚えるしかない」と考えて、ほぼ毎日ブルペンで練習を行い、体に染み込ませている。通常、中継ぎ投手は試合での連投があり、登板機会が不確定。そのため登板直前以外、ブルペンで投球練習をする選手は少ない。その上7月のタマスタ筑後は猛暑で、立っているだけでも汗が吹き出る。それでも宮崎は、距離を短くしたり、出力を落とすなどして、試合前の練習でもブルペンで投球を行っている。

 13日のウエスタン・リーグ広島戦の試合前にもブルペン入りし「気がついたら47球投げていた」と話す。その日の試合では9回に登板し、1回無安打無失点2奪三振と、いつも通りの安定したピッチングを見せた。体がきついときもあるが「(ブルペンでの練習は)自分が上手くなるためなので、やらないといけないことだと思っている。感覚を確認しながら課題に向き合う時間にして、毎日最善の準備をしている」と、向上心の塊だ。

 23日の“オールスター休み”の午前10時頃、2軍選手でただ一人、タマスタ筑後の室内練習場に姿を現した。バッター役としてコーチに立ってもらい、試合を想定しての練習を撮影。その場で動画を再生するなど、寸暇を惜しんだ確認作業も怠らない。シーズン中には珍しい2連休。帰省や旅行を楽しむ仲間もいたが「2日間も休んでいても仕方ないので」と笑った。人一倍の努力ができるのは「野球がうまくなりたい。そして支配下になりたい」その一心だった。
 自信がある直球を「まだ50点」と話すものの、サウスポーから最速151キロをマーク。今季は24回1/3を投げ防御率1・11、奪三振率は9・99と好成績を残してきた。

 一球一球、闘争心を出す投球スタイルは、宮崎の野球に対する熱い気持ちが表れているように見える。「1日も無駄にしない」その言葉の通り、時間が許す限りの努力を重ね、3年目のいま夢をひとつかなえた。

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