松坂大輔氏 “ニュー大谷”は手術を経て多くの変化 右肘の位置が以前より低く見える

[ 2025年7月1日 05:22 ]

ドジャースの大谷翔平(AP)
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 元西武で本紙評論家・松坂大輔氏(44)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」。6月編は2度目の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から投手として復帰したドジャース・大谷翔平投手(30)について。ここまで3試合に登板し、28日のロイヤルズ戦ではメジャー公式戦自己最速を更新した。松坂氏は肘の位置など手術前との違いに着目。「ニュー大谷」としての二刀流完全復活を心待ちにしている。

 大谷選手はここまで3試合に登板。自分は米ボストンの自宅にいて、6月28日の試合は「MLB.TV」でチェックしていました。

 手術前と手術後。本人に取材などで直接聞いたわけではなく、あくまで見た印象ですが、右肘の位置が以前より低いように思います。特にスイーパー。これまでは「横に曲げよう」という意識が強く働いていたような投げ方でした。今はスムーズに腕を振っていて、無理やり投げているような感じがしません。結果、肘への負担は減っていると思います。

 目に見えての大きな違いはノーワインドアップのフォームですね。体を大きく使うことで、より「出力」を出しやすくなります。これまで以上に効率良く強いボールを投げられるという感覚が、本人の中にもあるのではないでしょうか。

 今はまだ、リリースの感覚などを実際に投げながら試している段階。そんな中で初登板から「らしさ」が表れていたのが直球でした。「真っスラ」のような、ややカット気味の軌道を描くのが特徴で、スライドしながら打者に向かって伸びていく感じ。6月16日の初回、先頭タティス選手への5球目。98.3マイル(約158.2キロ)で空振りを奪った一球などがそうでした。

 ここまで計4イニング。今後、どういったペースでイニング数を増やしていくのか。順調だと思いますが、2度目の右肘手術。本人はナーバスかつ慎重になっている部分もあるはずです。自分もレッドソックス時代の11年に右肘を手術しましたが、2度目は経験していません。大谷選手はそれだけ体や肘に負担がかかっていたのだと思いますし、「同じ投げ方をしていたら…」との考えが頭にあっても不思議ではありません。

 「打って、投げて」グラウンドを支配する。以前のような大谷選手を試合で見るのが待ち遠しいです。先発投手として長い回を投げ、自分で本塁打を打って、勝つ。こんな芸当は世界中で一人しかできません。これまでの唯一無二の活躍のように、自分たちの予想をまたも簡単に覆すような、完全復活した二刀流の姿が楽しみです。

 〇…松坂氏は西武時代の同僚で、昨季限りで現役を引退した中島宏之氏と自宅のあるボストンで再会した。「引退してからのこと、これからのことなどいろいろと話して、面白い話があったので僕のYouTubeへの出演もお願いしておきました」。公式YouTubeチャンネルで改めて対談し、その模様がアップされる予定だ。

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