中畑清氏 巨人・阿部監督の“目利き”に注目 先発陣の力引き出す捕手

[ 2025年7月1日 05:28 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】交流戦6勝11敗1分けで11位と苦しんだ巨人がリーグ戦再開後3連勝。しかも3試合連続完封勝利だよ。先発バッテリーは山崎―甲斐、グリフィン―岸田、赤星―小林。捕手が3試合とも違ってるというのがミソだ。

 開幕当初は甲斐の先発マスクが続いた。FAで獲得したってのもあったし、想定外によく打ったんだよね。でも、勝敗という点じゃ、なかなか結果が伴わない。5月に入ってグリフィンには岸田。戸郷には大城卓や岸田を組ませるようになった。

 そしてここに来て誕生したのが赤星―小林。このコンビがチームの空気を変えたような気がするね。6月20日の西武戦。今季初先発マスクの小林が赤星を6回1失点の好投に導いてさ。おまけに1―1で迎えた6回2死二塁、詰まりながら中前に落とす決勝タイムリーを放った。チームを勝率5割に戻す2―1の勝利。赤星と一緒にお立ち台に立った36歳のベテランに対する声援が凄かった。投手だけじゃなく、ファンからも信頼されてるんだな。つくづく思ったよ。

 去年は菅野(現オリオールズ)とのコンビで最優秀バッテリー賞に輝きながら、今年は相方がいなくなった上に甲斐が加入。2軍生活を強いられた。それでもくさらず、自分が必要とされる日を信じて準備をしてきた。5月末に1軍へ上がってきてからも、なかなか出番はなかったけど、ベンチでいい雰囲気を演出してさ。ようやく手にした赤星とのコンビで結果を残し、2度目の先発マスクとなった29日のDeNA戦では4投手による完封リレーをリード。赤星とのセットはもう確定だし、他の投手と組ませるのもありだと思う。

 マルティネスが開幕から31試合連続無失点のセ・リーグタイ記録をマーク。絶対的な守護神がいれば、8回を任される大勢もその前にいく船迫、田中瑛、バルドナード、中川ら中継ぎ陣も自分の出番を読んで準備に集中できる。左肘じん帯損傷の岡本が戻ってくるまで好位置につけておくためには投手陣。継投は安定してきている。あとは先発陣。その力を引き出す捕手をどう使うか。甲斐へのこだわりを捨てた阿部監督の“目利き”に注目したい。(本紙評論家・中畑 清)

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