佐々木朗希は「腕が入り込まないフォーム見直しも必要か」元日本ハム、巨人のコンディショニング担当が解説

[ 2025年5月15日 11:05 ]

白水直樹氏
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 ドジャースの佐々木朗希投手(23)が13日(日本時間14日)、右肩のインピンジメント症候群のため、15日間の負傷者リスト(IL)入りした。日本ハム巨人で選手のトレーニングやリハビリを担当し、現在は都内のトレーニングジム「PROGRESS SPorts Performance Lab.」の代表を務める白水直樹氏(46)が本紙取材に応じ、インピンジメント症候群と今後のリハビリについて解説した。(取材=柳原 直之)

 インピンジメントは英語で「挟まる」や「衝突」という意味となっている。佐々木朗希投手のように腕が長くて、テークバックの時に腕が体の後ろに入る投手、体に柔軟性があって、腕のしなりのようなものを使うタイプの投手は、それが高い出力の原動力になっている反面、インピンジメントを発症するリスクが高い。

 その他の原因としては、滑りやすいMLB球やマウンドの硬さなどが考えられる。NPBのボールだとリリース時にグリップが効いていたが、メジャーリーグでもう少し早いタイミングでボールを抑え込むような動きになった際、投球動作全体のリズムが変わり局所的な負荷になってしまった可能性がある。そういう環境の変化もケガの一因かもしれない。

 損傷度合いにもよるが、一般的に今後のノースロー期間は10日から2週間ぐらい。その後のリハビリは一般的に、最初は短い距離から丁寧に投げ始め、球数を徐々に増やし、立ち投げ、座り投げ、傾斜を使って投げる、という流れになるだろう。このようなメニューを組めば、最短でも1カ月から1カ月半くらいは必要だと思う。

 これまで私が指導に携わった投手ではダルビッシュ有投手(現パドレス)や大谷翔平投手(現ドジャース)も佐々木朗希投手のように体に柔軟性があって腕をしならせてなげるタイプだったが、現在はテークバックが小さくなるなど大きく投球フォームが変わっている。特に日本ハム時代の大谷投手に対しては、ケガ防止のために球速の管理など工夫していた。

 米球界は肘より肩のケガの復帰に慎重になる傾向がある。肘のじん帯再建手術(トミー・ジョン手術)は復帰率が高いが、インピンジメントは酷くなると関節唇損傷などにつながり、肩の可動域や投げ方そのものがなかなか戻らず、復帰に苦労するケースがある。

 これらの観点から、今後、ドジャースは佐々木投手のリハビリに関して、後ろに腕が入り込まないなどの投球フォームの見直しを含めて、丁寧にリハビリを進めていくと予想される。

 ◇白水 直樹(しろず・なおき)1979年(昭54)2月5日生まれ、札幌市出身の46歳。駒大岩見沢3年春に甲子園出場。駒大を経て、筑波大大学院修了。04~10、14~17年に日本ハムでコンディショニング担当を務めて、ダルビッシュ(現パドレス)、近藤(現ソフトバンク)、大谷らのトレーニングをサポートした。19~20年は、巨人でトレーニングコーチ。22年に都内にパーソナルジム「PROGRESS Sports Performance Lab.」をオープンした。

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