ソフトバンク ジュニアチームの嘉弥真新也監督が金の卵たちと頂点を目指す
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【あの人に逢鷹(あいたか) ホークス戦士のその後】昨年限りで現役引退した嘉弥真新也氏(35)がソフトバンク野球振興部の巡回コーチとして第二の人生をスタートさせた。ジュニアチームの新監督に就任し、12月の「NPB12球団ジュニアトーナメント」で連覇に挑む。新たな試みとして球の回転数などを計測できる「ラプソード」など最新機器も使いながら練習会も実施。在籍時は2017年からの4年連続日本一に貢献した男が、今度は指揮官として金の卵たちと頂点を目指す。
真新しさを感じるホークスのジャージーを着た嘉弥真さんの表情はまぶしかった。野球振興の伝道師になる第二の人生がスタート。「ホークスジュニアアカデミー」のコーチとして子供たちと向き合う。「野球が楽しいって思ってもらえるのが僕らの仕事。忙しく、楽しくしています」と語る言葉から充実感が伝わってきた。
玄人好みの横手投げ中継ぎ左腕だった。ソフトバンクとヤクルトで通算13年、472試合に登板し「本当、一瞬でしたね」と振り返る。思い出すのは、良いときよりも痛打を浴びた試合だと語る。2018年9月27日の西武戦では5―4の8回に秋山(現広島)に逆転3ランを献上。優勝争いをするライバルとの一戦で痛恨の1球だった。31戦連続無失点だった中、外角のボール球要求のスライダーが甘く入り「軌道とかも覚えてますね」。苦い経験は原動力に変えてきた。
切り替えも早かった。切磋琢磨(せっさたくま)した「キング・オブ・クローザー」の異名を取り通算234セーブを挙げたデニス・サファテ氏から「新しい日が来たら落ち込んでいる暇はない」とも言われてきた。自宅にモヤモヤした気持ちを持ち帰らないことはルールだった。引きずる日がなかったわけではないが「切り替える“ふり”も大事なんですよ」という言葉に矜持(きょうじ)を感じた。
ホークスジュニアの監督になることも発表された。戦闘服と言えるユニホームを指揮官として着る未来は考えていなかったが、オファーを受け「チャレンジしたい」と決めた。前監督の帆足和幸氏からも背中を押されたという。チームは「NPB12球団ジュニアトーナメント」での連覇もかかる。「ガチガチに狙いにいきます」と即答した。現役時代はリーグ優勝、日本一を何度も経験した。「絶対そういうのを味わってほしいので。記憶も絶対残ると思う。悔しい思いをして強くなるのもいいですが、うれしい思いをして強くなるのもいい」と情熱がほとばしった。
3月にあった選抜で優勝した横浜の正遊撃手の池田聖摩(2年)はホークスジュニア出身だった。将来、大舞台で輝く選手が出てくるかもしれない。「そうなれば、相当うれしいですね」。未来のスターたちと、頂点の景色を目指していく。 (杉浦 友樹)
◇嘉弥真 新也(かやま・しんや)1989年(平元)11月23日生まれ、沖縄県出身の35歳。八重山農林では甲子園出場なし。社会人野球のビッグ開発ベースボールクラブに進む。10年にJX―ENEOSに移籍。11年ドラフト5位でソフトバンクに入団。19年にはプレミア12の日本代表に選出される。23年にソフトバンクから戦力外通告を受けて24年はヤクルトでプレーし、同年限りで現役引退。左投げ左打ち。
≪練習会を開催 「ラプソード」など使うプロ仕様≫
連覇を目指す中、ホークスジュニアチームを目指す選手を対象とした初の練習会が4月26、27日にタマスタ筑後で開催された。遠くは沖縄からなど2日間で計63人の小学5、6年生が参加した。
練習会は、現状のレベルを把握するため球速や回転数を数値化できる「ラプソード」を使う“プロ仕様”で行われた。嘉弥真監督は「小学校のチームには詳しいデータまでないので。まずは計測して成長具合を見ようということ」と狙いを語った。
ほかにもスイングスピードや30メートル走などを実施。選考会で見られるポイントとして元気があり声を出せること、キャッチボールの大事さなどが説明された。また、自主練習用ドリルとして前田健太の「マエケン体操」などで体の動かし方がレクチャーされた。
ブルペンで投球指導などを行った嘉弥真監督はメモを取りながら精力的に動き回った。「楽しみな選手がいっぱいいました。成長した姿を見るのが今から楽しみ」と話した。第2回の練習会は今月下旬に行われる。
【取材後記】沖縄・石垣島で生まれた嘉弥真さんは父方が12人兄弟とにぎやかな家庭に育った。「おばあちゃんの誕生日とか凄い集まって」と笑みを浮かべる。
小学校の頃は野球と並行してバレーボールとバスケットボールも習っていた。「運動神経には自信があった。鉄棒とか跳び箱とか器械系が得意でしたね」と当時を振り返る。小学4年からは野球だけに絞ったが、バレーでサーブをする際に上からボールを叩く動作、バスケでの切り返しの動きなどは大いに役立った。そんな経験から「野球だけでなくさまざまなスポーツをやってほしい」と願う。野球振興が自らの使命だが、スポーツからたくさんのことを学んだからこその言葉が胸に響いた。
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