大谷ドジャース 勝率8割超えでも首位陥落 ナ・リーグ西地区は「魔境」MLB初の大混戦

[ 2025年4月8日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース7-8フィリーズ ( 2025年4月6日    フィラデルフィア )

<フィリーズ・ドジャース>ベンチで厳しい表情の大谷(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャース大谷翔平投手(30)は6日(日本時間7日)、フィリーズ戦に「1番・DH」で出場し、今季2度目の3三振を含む4打数無安打に終わった。試合は7―8で競り負け、2位だったジャイアンツが7連勝を飾ったため、9勝2敗という好成績にもかかわらず今季初めて首位から陥落した。好調な3位パドレスを含めて、ナ・リーグ西地区は異例の大混戦の様相を呈している。

 気温13度と冷え込み、雨も降り続ける厳しい環境下で、「ルーズベルトゲーム」で逆転負けを喫した。デーブ・ロバーツ監督は「試合を落ち着かせることができなかった。自分たちを不利な立場に追い込んでしまった」と悔しがった。

 初回に2点を先制したが、3回に一挙6失点。4―6の7回に無死一塁から大谷が四球を選び、ベッツの適時二塁打で1点差に迫った。T・ヘルナンデスの右犠飛で大谷が同点のホームを踏み、その後一時勝ち越しに成功した。だが、直後に再逆転を許し、ド軍投手陣は計11四球。指揮官は「一番の要因はこの悪天候だが、最少失点に抑えることができなかった」と厳しい表情だった。

 頼みの大谷は左腕サンチェスの内角ツーシームに苦しみ、1打席目から3打席連続三振。同一投手に1試合3三振を喫するのは、昨年7月19日のレッドソックス・ピベッタ(現パドレス)以来で、11人、13度目の屈辱となった。プレーオフ前哨戦とも称されたフ軍3連戦は初戦に開幕からの連勝を8で止められるなど、今季初のカード負け越し。相手主砲ハーパーは「2球団が激しく争う良いシリーズだった」と誇った。

 ド軍は9勝2敗だが、同じナ・リーグ西地区2位だったジャイアンツが7連勝を飾り、早くも首位陥落。大リーグ公式サイトによれば、地区制が導入された1969年以降、同地区の2球団が9試合を終えて8勝1敗以上を記録したのは初めて。3位パドレスも8勝2敗で、勝率8割は他の5地区ならどこに入っても首位という高勝率だ。「魔境」とも言うべき高いレベルでの大混戦となっている。

 先発のスネルは、この日の試合前ブルペンで左肩の痛みを訴え、負傷者リスト(IL)入りした。サイ・ヤング賞2度の新加入左腕をいきなり欠き、MVPトリオの一角・フリーマンも右足首痛で3日にIL入りしたばかり。他にも負傷者を抱え、この日は2回0/35失点KOのグラスノーに続き、鉄壁だった救援陣もベシア、トライネンが失点を重ねた。

 「いい日があっても数日後に苦しむのは、シーズンを駆け抜けていく上での一部だ」と指揮官は自身に言い聞かせるようだった。試合後、大谷は次なる遠征先の首都ワシントンに向かった。今世紀初のワールドシリーズ連覇へ、かつてない激戦区を勝ち抜くしか道はない。(柳原 直之)

 ≪ジャイアンツ劇勝7連勝で奪首≫【インターリーグ ジャイアンツ5-4マリナーズ、サンフランシスコ】ジャイアンツはマリナーズを相手に劇的なサヨナラ勝ちで破竹の7連勝。ドジャースと同じ貯金7ながら、メジャー最高勝率.889で同地区のライバルを上回って首位に浮上した。9回2死二塁で代打・フローレスが右前にサヨナラ打。サントスの98.2マイル(約158キロ)のシンカーをはじき返した右打者は「強いシンカーを引っ張らないようにと考えていた。うまく打てた」と歓喜に酔った。開幕9試合で8勝は球団6度目の好スタートだ。

 ≪リリーフ粘ってパドレス逆転勝ち≫【ナ・リーグ パドレス8-7カブス、シカゴ】パドレスは終盤の粘りでカブスに逆転勝ち。貯金6でジャイアンツ、ドジャースに食らいついている。序盤に最大4点のリードを奪われたが、投手陣は3回以降は無失点。打線は8回にシーツの適時打で同点とし、9回に相手失策で勝ち越した。リリーフ陣の奮闘で勝利を手にし「彼らはいい仕事をした。とにかく頑張り続けたんだ」とマイク・シルト監督。1番タティスも「僕たちは得点を生み出す方法を見つける。力があるんだ」と胸を張った。

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