【阪神・秋山と一問一答<下>】「スピードを出せ、と言われて」変わる勇気をもらった恩人はあの豪腕

[ 2024年9月15日 14:02 ]

今季限りで現役を引退する秋山(撮影・中辻 颯太)
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 阪神・秋山拓巳投手(33)が15日、兵庫県西宮市内で引退会見を行った。会見場に姿を現し、着席した瞬間から涙を抑えきれず「もう泣いちゃってますが、15年間、たくさんの思い出があるので、今日はしっかりと話せたらなと思っています」と語り、一つ一つ丁寧に質問に答えた。以下、秋山のテレビインタビュー。

 ――秋山選手を慕う後輩選手はたくさんいる。そんな後輩に伝えたいこと
 「そうですね。やっぱり僕もファームでプレーする時間が長かったので、くすぶっている選手を多く見てきてますし。ただやっぱり、僕は変わる勇気を持って、変わって、こうやって野球を続けてこられたので、若い子たちにも、もちろん、変わるということはすごく怖いことだと思いますけど、充実した野球人生を送るためには、そういう決断を、勇気を持ってすることも必要だよ、と伝えたいと思います」

 ――自身の変わる勇気、ターニングポイントはいつだったか
 「ずっとくすぶっていたときに、藤川球児さんのひと言のおかげで僕は変わる勇気を持てたので、本当に球児さんにはすごく感謝してますし、僕もこれからは、9月は鳴尾浜で動かせてもらうので、そういった若い子たちにとって、何か変わるきっかけになるアドバイスができたらなと思ってます」

 ――球児さんからのどんな言葉があったか
 「もう本当に、ひと言だったんですけど“スピードを出せ”と言われて。僕はそこまでどうしても自分の投げたい、自分の思っているフォームで野球をしていましたけど、球児さんのそのひと言のおかげで変わることができたので、すごく感謝してます」

 ――昨日、球団カメラの映像があった中で、最後に原口選手が“アキ、見てたか”というような形でメッセージを送っていた。原口選手への思いは
 「2人とも本当に長くくすぶっていたと思いますし、その中でも、誰よりも真面目な原口の練習姿勢を見て“僕もちゃんとしないといけないな”と思わせてもらえる存在でしたし、球児さんたちが抜けて、僕たちがチームの年齢的にも上になったときに、原口に“アキ、しっかりとしなきゃダメだよ”と言われていたので、その言葉をずっと忘れずに、頑張ってこられました」

 ――引退してやってみたいこと
 「そうですね。まずはやっぱり15年間は本当に野球漬けだったので、妻と一緒にいっぱい旅行に行って、(妻が)韓国が大好きなので、韓国を案内してもらいたいなと思います」

 ――チームの連覇に向かって戦っています。チームメイトに向けて一言
 「きのう、原口の同点タイムリーだったり、最後サヨナラ勝ちで勢いがつく勝ち方をして、巨人と2ゲーム差まできていると思うので、昨日の勢いのまま、今日もぜひ勝ってもらって、去年は優勝に貢献できなかったので、優勝旅行に行けなかったんですけど、最後、頑張って、ぜひここから逆転優勝してもらって、優勝旅行につれてってもらいたいなと思います」

 ――最後に応援してくださった方にメッセージを
 「本当に15年間、暖かい声援も厳しい声援も、本当熱い声援をたくさんくださって、それに答えれるかどうかと思いますけど、精一杯やってる姿は皆さんには見せられたかなと思います。とにかく、チームはこうやって優勝に向かって頑張ってる、ラストスパートしてる時なので、ファンの皆さんにも優勝に向かって熱い声援を送ってもらいたいなと思ってます。そして、15年間本当に熱い声援をありがとうございましたっていうことを伝えたいです」

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